公開日時:2019年2月18日 最終更新日:2020/05/22
保育園に行きたくない!ぐずってしまう子供にはどうしたらよい?
朝起きて「保育園に行きたくない!」と子供から言われることは、ほとんどのパパやママが経験することだと思います。
家事や仕事に行く準備など朝はやることが多いのにそんな風にぐずられると、つい「早く準備しなさい!」と叱ってしまいがちになります。
でもそのような方法では問題の本質が解決されないので、毎日同じことの繰り返しになってしまいます。
ぐずってしまう原因をはっきりさせて、それに合った対処法を見つけましょう。
子供の体調をチェックする
具合が悪くてぐずる時もあるので、子供の体調をチェックしてみてください。
発熱や嘔吐、下痢などの症状はわかりやすいので、すぐに異変に気付くことができるでしょう。
しかしそのような症状が出ていなくても、不調に感じていることがあります。
ですから、次のような不調サインが出ていないかチェックしてみましょう。
- おとなしい
- 呼吸がおかしい
- 顔色が悪い
- 機嫌が悪い
- 食欲がない
遊んだときにぶつけたところが腫れていたり、虫歯があったりなど、気付きにくい部分に不調を抱えていることもあります。
でも子供は具合が悪くても、上手に伝えられないことがほとんどです。
そのため、パパやママが隅々までチェックしてあげてくださいね。
子供の気持ちを聞いてあげる
体調に問題があるわけでもないのにぐずっているときは、叱るのではなく子供の気持ちを聞いてあげましょう。
自分の気持ちを聞いてくれているということがわかるだけでも、気持ちが少し落ち着いてくることがあります。
パパやママともっと一緒にいたくてぐずることが多いですが、そのときも子供と目線を合わせてきちんと聞いてあげましょう。
話を聞いた後は、次のような言葉をかけてあげると良いと思います。
- 「ママも一緒にいたいけれどお仕事に行かなくちゃ。泣いていたらママ心配でお仕事できなくなっちゃうよー」
- 「ママも頑張るから○○くん(ちゃん)も頑張ろう!」
などと、パパやママも同じ気持ちでいることを伝えましょう。
また弱い部分を見せることで、自分が頑張らなくちゃ!とお兄ちゃんやお姉ちゃんのスイッチが入りやすくなります。
保育園の先生に相談してみる
年中さんや年長さんになると、お友達と喧嘩をしたのが原因でぐずるときもあります。
「〇〇くん(ちゃん)と喧嘩した」とストレートに言うこともありますが、言わないことも多いです。
そんなときは、抱っこをするなどして子供をリラックスさせましょう。
そのほうが、子供の本音を聞き出しやすいです。
パパやママから、それとなくお友達の名前を挙げるのも良いでしょう。
「お休みしたら〇〇くん(ちゃん)と遊べなくなっちゃうよ、それでもいいの?」などと聞いてみてください。
そうすると、黙ったりプイっと首を横に振ったり「いい!」と言ったりいつもと違う反応を見せることがあります。
また保育園の先生に相談するのも良いでしょう。
日中の子供の様子をよく知っているので、自分たちでは気付かなかった解決策やアドバイスもらえることも少なくありません。
保育園までの交通手段を変えてみる
自転車や車で、子供の送り迎えをするパパやママも多いでしょう。
でもそれだとあっという間に着いてしまうので、あまり話す時間がありません。
話す時間が少ないために、フラストレーションが溜まっていることもあります。
ですから、たまには子供と一緒にゆっくり歩いて保育園に行ってみましょう。
普段よりも早く家を出なくてはいけませんが、パパやママとたくさん話しをしているうちに心が落ち着く子供が多いです。
「あの池にお魚さんいるかな?帰りに見に行こうか?」「このワンちゃん可愛いね」などと、たわいもない会話で大丈夫です。
保育園までの道のりがいつもと違うので、ワクワクしてテンションが上がることでしょう。
ただ楽しい余りに毎日歩いて行こうと言い兼ねないので、家から出る前に「今日は特別だよ、明日からはまた自転車で行こうね」と約束してから出掛けたほうが良いです。
子供の気分が上がる魔法の言葉をかけよう
パパやママは子供のことをよく知っています。
子供の気分が上がる言葉も、1つや2つくらいは心当たりがあるはずです。
例えば、次のような言葉が挙げられます。
- 昨日のダンス上手だったね!みんなにも見せてあげたら?
- 今日の新しいお洋服、みんな気付くかな?
- 昨日○○食べられたこと、先生にも教えてあげよっか?
などと声をかければ『そうだ!お友達や先生に見せてあげよう!』と思うことでしょう。
また家を出る前に大好きな音楽を聞かせたりテレビを見せたりして、テンションを上げるのもおすすめです。
パパやママも家事や家を出る準備をしながら、子供と一緒に音楽を楽しみましょう。
家を出るときは音楽に合わせて「さあ出発!」などと言ってあげれば、子供も気分が上がったまま家を出ることができます。
生活のリズムを整えよう
生活のリズムが不規則なために、朝起きられなくて「保育園に行きたくない!」と言うこともあります。
思い当たる場合は、みんなで一緒に規則正しい生活のリズムに変えましょう。
でも保育園ではお昼寝の時間があるのが一般的なので、夜はなかなか寝てくれないというケースも多いですよね。
そんなときは、次のような方法で眠りやすい環境を作ってあげるのがおすすめです。
- 運動をさせる(一緒に運動をする)
- 食後は間接照明にする
年長さんになるとだいぶ体力がついてくるので、保育園から帰って来たら軽く運動をさせてあげると良いでしょう。
一緒に近所を散歩するのも良いですね。
また、白くて明るい光よりも温かみのある暗めの光のほうが睡眠ホルモンが分泌されやすくなるので、食後は間接照明にして眠りやすい空間にしておきましょう。
朝は保育園に行く1時間くらい前に起こしてゆっくりと準備をすれば、子供も気持ちを切り替えやすくなります。
長期休暇のときは数日前から調整しよう
保育園の場合は長期休暇と言っても、それほど長い休みではありません。
大体、年末年始の約1週間くらいでしょう。
それでもパパやママとずっと一緒にいたり旅行に行ったりして楽しい時間を過ごしていたのに、急に日常に戻されるのはやはり子供でも憂鬱でしょう。
ですので、2日前くらいからいつもの生活リズムに戻して、スムーズに保育園に行けるようにしてあげてください。
長期休暇の後は、大人でも仕事に行くのが憂鬱なものです。
そのため、子供がそのような気持ちになったとしても、理解を示してあげましょう。
「ママもお仕事行くの嫌だなー。でもみんなで一緒に頑張ろう!」などと声をかければ、ママも一緒の気持ちなのだと思って前向きな気持ちになりやすくなります。
子供を見送るときは笑顔でいることを心掛けて
保育園に着くまでは頑張って気持ちを保っていたのに、パパやママとお別れをするときに泣いてしまう子供も多いものです。
ですが、だからと言って、次のような態度をとるのはNGです。
- ぐずっている子供を見てついイライラ
- 時間がないからと子供のもとを急いで立ち去る
- 心配そうな顔をする
このような態度をすると、子供は不安になってしまいます。
ますますパパやママと離れるのが嫌になるでしょう。
そのような場合は、ギュっと抱きしめて「今日は何時に迎えに来るからね」と言ってあげましょう。
そうすれば、子供の安心感も高まります。
そして子供の顔を見て、笑顔で「今日も頑張ろうね!」などと言ってあげましょう。
明るくハイタッチして、子供の気持ちのスイッチを切り替えさせやすくするのも良いですね。
まとめ
最近子供とスキンシップを取る時間があまりなかったと感じるのならば、思い切って保育園をお休みして思い切り遊ぶのも良いでしょう。
もしどう対処したら良いかわからなくなった場合は、自分たちだけで悩まずに先輩ママや自治体の子育てセンターなどに相談してみてくださいね。
提供:株式会社SANSHIN