公開日時:2019年2月22日 最終更新日:2019/09/18
新生児っていつまで?乳児期は?新生児・乳児・幼児・児童といった用語の定義について
子供を表す言葉って色々ありますよね。
赤ちゃんと言ったり、新生児と言ったり、乳児と言ったり、様々です。
実際のところ、新生児や乳児といった言葉はいつからいつまでの期間を指すのでしょうか?
赤ちゃんや子供に関する様々な用語の定義についてご紹介します。
赤ちゃんや子供を表す様々な用語
赤ちゃんや子供を表す言葉はたくさんあります。
なんとなくで理解されていることも多いと思いますが、例えば「ハチミツは乳児に与えてはいけません」という内容がニュースなどでも取り上げられましたが、乳児とは一体いつからいつまでを指すのか、知らないと自分の子供が該当しているのかどうかわからなくて困りますよね。
赤ちゃんや子供を表す用語の定義について見ていきましょう。
新生児(しんせいじ)
世界保健機構(WHO)や昭和40年8月18日に制定された母子保健法によると、新生児とは「出生後28日を経過しない乳児」のことと定められています。
生まれた日は日齢0日であり、生後28日未満が新生児となりますので、日齢0日から日齢27日までの赤ちゃんを新生児と言い、新生児である期間を新生児期と言います。
新生児の中でも生後7日未満を早期新生児、生後7日以上生後28日未満を後期新生児と言います。
医学用語ですが、英語で新生児のことをneonateと呼びます。
乳児(にゅうじ)
母子保健法によると、乳児とは「1歳に満たない者」のことと定められています。
前述した新生児は乳児に含まれます。
乳児である期間を乳児期と言います。
幼児(ようじ・おさなご)
児童福祉法や母子保健法によると、幼児とは「満1歳から小学校就学の始期に達するまでの子供」のことと定められています。
要するに1歳になってから小学校に入るまでが幼児となり、幼児である期間を幼児期と言います。
乳幼児(にゅうようじ)
乳幼児とは乳児と幼児を合わせた用語で「生まれてから小学校に入る前の6歳までの子供」が該当します。
乳幼児である時期を乳幼児期と呼んだりします。
児童(じどう)
児童福祉法によると、児童とは「満18歳に満たない者」と定められています。
しかしながら、その他の法律によって児童の定義は変わってきます。
少年(しょうねん)
児童福祉法によると、少年とは「小学校就学の始期から、満18歳に達するまでの者」と定められています。
少年法においての少年は「20歳未満の者」となるようです。
乳飲み子(ちのみご)
乳飲み子というのは「まだ乳を飲んでいる幼児・赤ちゃん」を指します。
嬰児(えいじ)
嬰児とは「生まれたばかりの赤ちゃん」を指す用語です。
「みどりご」と読む場合は3歳くらいまでの幼児を指すようです。
みどりごは本来「緑児」と書き、読み方も「みどりこ」だったのが、嬰児という漢字が使われるようになったようです。
未熟児(みじゅくじ)
母子保健法によると、未熟児とは「身体の発育が未熟のまま生まれ、正常児が生まれた際に有する諸機能を得るに至るまでの赤ちゃん」と定められています。
赤ちゃん(あかちゃん)
頻繁に目にしたり、耳にする「赤ちゃん」という用語ですが、法律などで定められた定義はありません。
目安として、児童福祉法の新生児期や乳児期が赤ちゃんに該当するとみられていることが多いです。
要するに1歳未満が赤ちゃんというイメージです。
赤ちゃんの別称として、赤子(あかご)や赤ん坊(あかんぼう)も用いられてます。
赤ちゃんという用語の由来は新生児の肌の色が赤みを帯びていることからきているようです。
子供(こども)
子供も頻繁に使われる言葉ですが、法律的な定義があるわけではなく、新生児や乳児、幼児、児童、少年を含む18歳未満や20歳未満の未成年者を指すことが多いです。
場合によっては赤ちゃんと子供を区別することもあり、幼児からが子供というイメージのようです。
また、親との対比としても用いられ、何歳であろうと親からすれば子供となります。
小児(しょうに)
一般的には15歳未満の子供を小児とすることが多いです。
また余談ですが、小児科は何歳まで通って良いのか悩まれる方も多いと思いますが、医師の見解としては厳密な定義はないようで、思春期になって赤ちゃんや小さな子供と一緒に受診するのが恥ずかしいという場合もあれば、ずっと通ってきた掛かりつけ医だから相談しやすいので小児科を受診したいという場合もあり、人それぞれで良いみたいです。
成人するまでは小児科、成人してからは内科といった考えも多いようです。
制度・法律など適用の際には定義が重要
日常生活においては明確な定義を知らなくても特に問題はありませんが、制度や法律などが関わってくる場合には定義が重要となります。
法律によって同じ用語であっても定義が異なる場合がありますので、その都度しっかりと確認することが大切です。
また、法律自体も改正されることがあり、定義自体が変更されることもありますので、日頃からニュースなどを見て情報収集するようにしましょう。
この記事を書いた人
古家後健太
<執筆者プロフィール>
化粧品成分検定1級合格(化粧品成分上級スペシャリスト)。ベビースキンケアと子育て情報の育児メディア『マンビーノ(mambino)』運営責任者。株式会社SANSHIN代表取締役。赤ちゃんのお肌の特徴を知れば、赤ちゃんこそスキンケアが必要なのがわかります。ですが実際はベビースキンケアの重要性は世間にあまり浸透していませんでした。赤ちゃんのお肌をトラブルから守るためには、しっかりと赤ちゃんのお肌に必要なケアを広める必要があると思い、2014年にオリジナルベビースキンケアブランド「Dolci Bolle(ドルチボーレ)」を立ち上げました。子供のお肌を守りたいというママやパパの想いに寄り添う化粧品をお届けします。
化粧品成分上級スペシャリスト認定書
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提供:株式会社SANSHIN