公開日時:2019年3月13日 最終更新日:2020/04/09
オーガニックのベビーソープは安全?オーガニックベビーソープにまつわる誤解
》赤ちゃんのお肌へのやさしさを考慮した厳選成分で作られたベビーソープはこちら
ベビーソープにも色々な種類があり、オーガニックを謳ったベビーソープもあります。
「オーガニックだからおすすめ」といった紹介も見かけることもあり、オーガニックは安全の代名詞であるかのように思えますが、本当にオーガニックのベビーソープは安全なのでしょうか?
誤解されがちなオーガニックベビーソープについてご紹介します。
オーガニックベビーソープについて
オーガニックベビーソープについてオーガニック野菜のようなイメージをもたれている方がいらっしゃるかもしれませんが、実際のところ大きく異なります。
そもそも、オーガニックとは何なのかについては下記を参照にしてください。
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》オーガニックとは?
オーガニックの野菜というのは有機栽培された作物そのものです。
一方でオーガニックベビーソープというのはオーガニック認証を得た成分が1つ以上配合されているベビーソープを言うことが多いです。
そもそも、オーガニックという言葉は有機栽培を意味し、農薬を使用していないなどの定義がありますが、オーガニックベビーソープという言葉の定義はありません。
定義がないため、オーガニック認証成分が1つでも、配合成分の大半がオーガニック認証成分であってもオーガニックベビーソープと言えてしまいます。
まずは作物のオーガニックと化粧品であるベビーソープのオーガニックは全く違うということを知っておきましょう。
それを踏まえた上でオーガニックベビーソープに抱かれやすいイメージについてみていきます。
オーガニックベビーソープにまつわる誤解について
オーガニックベビーソープに関して多くの方が抱いているイメージについて検証したいと思います。
Q.オーガニックベビーソープは安全?
A.オーガニックだからといって安全とは言い切れません。
オーガニックのベビーソープであることが安全かどうかについては、オーガニックの対象となっている植物由来成分が安全であるかどうかの話になってきます。
では、植物由来成分が安全かどうかでいうと、安全とは言い切れません。
なぜならオーガニックに関係なく、植物由来成分の中にはアレルギーを引き起こしやすい成分もあるからです。
仮に、お肌への負担は少なくてもアレルギーを引き起こしやすい成分の場合、アレルギーを持つ人にとってはオーガニックに関係なく、その植物由来成分は安全とは言えません。
もちろん、植物由来成分の中でもアレルゲンとなりにくい成分もありますので、そういった成分が使われているベビーソープを選ぶことが大切です。
つまり、ポイントとなるのは配合成分一つ一つのお肌への刺激やアレルギーの引き起こしやすさです。
従って、オーガニックを選ぶ際も、自分に合っている成分であるかをしっかりと確認することが重要となります。
Q.オーガニックベビーソープはお肌に優しい?
A.植物由来成分を使っており、さらに成分がオーガニック認証を得ているからといってお肌に優しいとは限りません。
皆様もよくご存じの有名な保湿成分として「セラミド」や「ヒアルロン酸」があります。
多くのセラミドやヒアルロン酸も植物由来成分ではありませんが、安全性の高い成分です。
一方で、植物由来成分であってもお肌への負担が懸念される成分もあります。
もちろん、お肌へのやさしさを考慮した植物由来成分もあります。
つまり、オーガニック成分が配合されているベビーソープだからお肌に優しいわけではなく、オーガニック認証成分はもちろん、配合されている全ての成分がお肌へのやさしさを考慮して選ばれているかどうかがベビーソープとしてのやさしさにつながります。
Q.オーガニックベビーソープは安心?
A.どちらとも言えません。
安全と安心はよく混同されがちですが、安全とは「状態」をあらわしているのに対し、安心は「どう感じるか」なので、人によってそれぞれ違います。
ママやパパ自身が納得した上で、安心して使えるオーガニックベビーソープを探しましょう。
何度も言いますが、オーガニックだから安心というのではなく、しっかりとベビーソープに配合されている成分一つ一つを確認した上で検討することが大事です。
Q.オーガニックベビーソープのメリットは?
A.それぞれの植物由来成分が持つ特有の力が生かされる
ハーブやアロマなどをイメージされるとわかりやすいですが、植物には様々な作用があり、お肌の保湿はもちろん、お肌を健やかな状態に導くのに役立ちます。
Q.オーガニック認証を得ていないオーガニックもあるってホント?
A.本当です。
オーガニックは有機栽培を表す言葉であり、有機栽培されていればオーガニックとなります。
オーガニック認証は認証機関によって承認されたことを意味します。
オーガニック認証機関は色々あり、それぞれの認証機関が定めた条件をクリアし、認証されればオーガニック認証を得たことになりますので、認証を受けた成分や製品であっても、品質基準は様々です。
イメージによるベビーソープ選びは失敗のもと
オーガニックだけでなく、無添加やボタニカルといった、何となく良さそうなイメージを思い浮かばせる言葉はたくさんあります。
オーガニック・無添加・ボタニカルがいけないというわけではなく、これらの言葉が付くだけで何となく良いものであると思い込んでしまうことがよくありません。
イメージではなく、しっかりとご自身の目で、洗浄成分はどんな成分が使われているのか、お肌への負担となる成分が無添加になっているか、オーガニック認証成分はどれだけ使われているのかなど、納得のいく内容であるかを確認することが大切です。
この記事を書いた人
古家後健太
<執筆者プロフィール>
化粧品成分検定1級合格(化粧品成分上級スペシャリスト)。ベビースキンケアと子育て情報の育児メディア『マンビーノ(mambino)』運営責任者。株式会社SANSHIN代表取締役。赤ちゃんのお肌の特徴を知れば、赤ちゃんこそスキンケアが必要なのがわかります。ですが実際はベビースキンケアの重要性は世間にあまり浸透していませんでした。赤ちゃんのお肌をトラブルから守るためには、しっかりと赤ちゃんのお肌に必要なケアを広める必要があると思い、2014年にオリジナルベビースキンケアブランド「Dolci Bolle(ドルチボーレ)」を立ち上げました。子供のお肌を守りたいというママやパパの想いに寄り添う化粧品をお届けします。
化粧品成分上級スペシャリスト認定書
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提供:株式会社SANSHIN