公開日時:2019年3月13日 最終更新日:2019/05/04
新生児が寝ない理由と今すぐに試せる入眠方法をご紹介します
新生児は、パパやママが寝てほしいときに寝てくれないものです。
しばらくその期間が続くため、睡眠不足になってイライラしてしまうパパやママもいるでしょう。
でも後で振り返れば、その期間はとても短いです。
ですので、なるべく気楽に考えて、今回紹介するおすすめの入眠方法などを楽しみながら実践してみてくださいね。
また多くの新生児に当てはまる寝ない理由と、それに合った対処法も紹介していきます。
新生児は眠りが浅い
新生児が長い時間連続して寝ないのには、新生児特有の睡眠状態が関係しています。
新生児の1日の睡眠時間は、一般的に15~20時間ほどとなっています。
ですが、レム睡眠という浅い眠りが多いため、ほんの少しの物音でもすぐに起きてしまいます。
またこの頃はママのお腹から出てきたばかりで、まだ昼と夜の区別がついていません。
そのため、昼も夜も関係なく、起きたいと思ったら起きてしまうのです。
昼夜のメリハリをつける
昼も夜も関係なく起きたり寝たりを繰り返す新生児ですが、昼夜のメリハリをつければ睡眠のリズムが次第に整ってきます。
太陽が出ている時間帯はカーテンをあけて、自然の光が差し込む部屋に赤ちゃんを寝かせてあげましょう。
そして起きているときは、おもちゃであやしたり抱っこをしたりして過ごしてください。
夜になったらなるべく同じ時間帯にお風呂に入れて、1日のスケジュールをパターン化させましょう。
そうしていると自然とホルモンバランスが整って、昼夜の区別がしやすくなります。
お腹がすいている
新生児は、まだ上手にミルクを吸えません。
ですからお腹がいっぱいになっていないのに、ミルクを飲んでいる途中で寝てしまうことが多々あります。
十分な量を飲んでいても、通常は2~3時間置きくらいに起きてミルクを飲みます。
そのため、ミルクの量が足りていない場合は、もっと短い間隔で起きて泣き出してしまうでしょう。
ミルクをしっかり飲ませる
ミルクやおっぱいをあげるときは、必要量をしっかり飲ませるようにしましょう。
授乳中に寝てしまった場合は、以下の方法で起こしてみてください。
- 足の裏や指を優しく押す
- 哺乳瓶や乳首を口から離す
また母乳は胃の中に入ってから47分ほどで半分の量まで減りますが、ミルクは半分に減るまでに65分かかるというデータもあるようです。
つまりミルクのほうが、腹持ちが良いということです。
ですからたまには、ミルクを活用するのもおすすめです。
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》新生児のミルクの量や間隔について
お腹が苦しい
ミルクを飲んだにも関わらず、ぐずって寝ないことも多いです。
その場合はもしかしたら、ゲップが出し切れていないのかもしれません。
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》新生児にげっぷを出させるコツ
また赤ちゃんは便秘になりやすいので、便が溜まってお腹が苦しいことも考えられます。
お腹がポッコリ膨らんでいたり硬くなったりしていないか、触って確かめてみましょう。
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》赤ちゃんが便秘になりやすい理由と対策
お腹をマッサージしよう
授乳の後は背中を優しく叩いて、しっかりゲップを出させましょう。
赤ちゃんを縦に抱っこして、ママの肩から赤ちゃんの顔が少し出るくらいの位置でポンポンと背中を叩いてください。
そうすると、ゲップが出やすいです。
お腹をマッサージするときは、優しく「の」という字を描くようにマッサージしてみましょう。
おむつを替えてほしい
おむつがおしっこで濡れたままになっているために、気持ちが悪くて寝ないこともあります。
特に新生児は排尿の回数が多いので、その可能性は大いにあります。
赤ちゃんのおむつは、大人の下着と同じようなものです。
それが濡れたままになっていることを考えると、赤ちゃんが泣きたくなる気持ちもわかりますよね。
また肌もかぶれやすいので、痛かったり痒かったりして泣いているのかもしれません。
こまめにおむつを替えよう
新生児の場合は、1日に10回以上おむつを替えるのが一般的です。
こまめにおむつのおしっこサインを確認したりおむつを開いたりして、おむつの中を快適に保ってあげましょう。
また、吸収力の良いおむつを履かせるのもポイントです。
おしっこをしてもサラサラが持続して気持ち悪くなりにくいので、ぐっすり眠ってくれることが多いです。
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》新生児のおむつ交換について
抱っこをしてほしい
もしくは抱っこをしてほしいために泣いて、なかなか寝ないのかもしれません。
新生児はこの世の中に誕生したばかりなので、不安に感じる子がほとんどです。
そのため、この時期は、1日中抱っこをしているというパパやママも多いです。
腕や腰が痛くなったり自分の時間がなくなったりするので、たまには自由にさせて!と思うこともあるかもしれませんね。
でも赤ちゃんに安心して寝てもらうためには、抱っこをしてあげることが大切です。
添い寝をするのもgood
日中は、スリングやクッションなどを使って抱っこしてあげるとパパやママの体が楽です。
このようにしてずっと抱っこをしている期間は短いですが、それでもパパやママの体が疲弊しないように工夫しましょう。
夜は、添い寝をするのも1つの方法です。
赤ちゃんはパパやママとくっついているだけで安心してスヤスヤ寝てくれることも多いので、ピッタリくっついて背中やお尻をポンポンと叩いてあげましょう。
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》新生児との添い寝の注意点
すぐに試せる入眠方法
また赤ちゃんがスムーズに寝てくれるように、色々な入眠方法も試してみましょう。
今すぐにでも試せるのは、室温調整です。
赤ちゃんが快適に感じる室温を以下にまとめたので、早速調整しましょう。
- 夏の温度…25~27℃
- 冬の温度…18~23℃
- 湿度…50~60%
また夜になったら照明を薄暗くして、光が赤ちゃんに直接当たらないようにすることも大切です。
そうすれば、より入眠しやすくなります。
オルゴールをかける
オルゴールをかけて寝かしつけるのも、多くのパパやママが実践して効果を実感している入眠方法です。
オルゴールの音はママのお腹の中の音と似ていると言われているので、泣いていても泣き止む子が多いです。
赤ちゃんから少し離れた位置にオルゴールを置いて、音を聞かせてあげましょう。
オルゴールの音ばかりを集めたCDも販売されているので、それを聞かせて赤ちゃんが好きな1曲を見つけるのも良いですね。
パパやママが赤ちゃんを抱っこして、音に合わせてポンポンと体を優しく叩きながら聞かせるとより効果的です。
またオルゴールの音を鳴らしながらキャラクターのおもちゃが回るオルゴールなどもあるので、赤ちゃんが気に入りそうなものを選んであげてください。
天井に映す絵本を活用する
天井や壁に映す絵本も、寝かしつけに効果的です。
赤ちゃんを寝かせたときに視界に入る位置に、絵本を映すようにしましょう。
専用のプロジェクターには数十種類の物語が入っているので、成長しても楽しめます。
ゆったりとしたBGMと一緒に優しい口調で物語を読んでくれるので、赤ちゃんも次第にリラックスしてくるでしょう。
またパパやママが読んであげなくても良いので、その間パパとママも休息をとることができます。
もちろんこの時期の赤ちゃんは、話の内容を理解していません。
でもじっと動きを目で追って、いつの間にかスヤスヤ眠っていることが多いです。
布で優しく包む
産院にいる間、赤ちゃんは、おくるみで包まれています。
これはママのお腹の中に近い環境を作って、赤ちゃんを安心させてあげるためです。
ですので、家に帰ってからもしばらくは、布などで包んであげると入眠しやすくなります。
代表的な包み方を以下にまとめました。
- おひなまき
- 基本巻き
どちらも数回ほど試せば、サッと巻けるようになります。
赤ちゃんを布でピッタリと巻いてあげることが大切ですが、あまりきつく巻きすぎると苦しくなるので注意してください。
またカエルのような足の形は、赤ちゃんが楽な姿勢です。
そのため、それを崩さないように、巻いてあげるようにしましょう。
まとめ
新生児の睡眠時間は、みんなバラバラです。
ですので、他の赤ちゃんと比較せずに、今回紹介した入眠方法を色々と試しながら自分の子供に合った方法を気長に見つけていきましょう。
提供:株式会社SANSHIN