公開日時:2019年3月22日 最終更新日:2020/05/19
新生児の授乳時間のベストタイムは?短い・長いの原因と対策
母乳育児はミルクと違い母乳の量が目に見えるわけではありません。
そのため目安として授乳時間で区切る方法が一般的です。
ただ足りているのかいないのか、新生児のうちは特に把握するのが難しいので一般的な授乳時間の平均と、長い時や短い時の対処法を知っておきましょう。
新生児の授乳時間のベストタイム
あくまでも目安ですが、新生児の時の授乳時間を見てみましょう。
- 1回の授乳片方10分ずつ計20分
- 1時間~3時間おき
新生児の赤ちゃんはおっぱいを飲むだけで疲れてしまうので、授乳の途中で寝ることがよくあります。
そのため3時間空く赤ちゃんもいれば、途中で寝るのでどうしても頻回になってしまう赤ちゃんもいます。
新生児の時期は大体2時間おきくらいがベストですが、赤ちゃんのその時の飲む時間で調節しましょう。
母乳はミルクと違って消化しやすいので、最初の頃は7回、8回といった回数にとらわれずに欲しがったらあげると良いでしょう。
授乳時間が長い時に考えられることと対処法
授乳時間を20分以上取っているのに、おっぱいを離すとすぐにぐずりだすというケースも少なくありません。
まだいるのかな?と思って授乳しているうちに1時間くらい経ってしまうということもあります。
毎回の授乳に1時間もかかるとママの負担が増えるので、長い時に考えられる理由と対策を練りましょう。
母乳が理由の場合
以下のように母乳が理由で授乳時間が長くなっていることがあります。
- 母乳の出が悪い
- くわえ方が浅く母乳を飲めていない
- 口の横から母乳がもれている
母乳を飲ませる時は赤ちゃんを横抱きにし、おっぱいを赤ちゃんの口に合わせるのではなく、赤ちゃんの頭を持って乳輪の方に近づけると深くくわえさせることができます。
アヒルのような口で赤ちゃんの喉がゴクゴクとしていればきちんと飲めているサインです。
きちんとくわえさせないと、ママの乳頭が切れるといったトラブルにつながりますので、きちんとくわえさせましょう。
母乳の出が悪い場合は、赤ちゃんにどんどん吸ってもらうことで作られるようになります。
最初は頻回の授乳で赤ちゃんにおっぱいをあげましょう。
母乳以外の理由
母乳以外の理由で授乳が長時間になってしまうのは以下のことが考えられます。
- お母さんのぬくもりが欲しい
- 騒音など周りの環境で集中できない
飲むのではなく、おっぱいをくわえて安心したいからという理由も考えられます。
また周りの騒音や暑い、寒いが気になってしまい授乳に集中できなかったり、不快感から安心を求めるために、おっぱいを離すと泣いてしまうということもあるでしょう。
出来るだけ授乳中は赤ちゃんと目を合わせ、コミュニケーションを取りながら飲ませましょう。
授乳時間が長い時の対策法
母乳の出が悪いことで授乳時間が長引いている場合は、ミルクを足したりママが水分をしっかり摂って母乳の出をよくする対策を取りましょう。
またある程度の時間で区切りをつけて、おむつを替えたり抱っこをして気分を変えさせるようにしましょう。
長引いていたとしても、その後しっかり寝る、または体重がきちんと増えているようであれば問題ありません。
授乳時間が短い時にできる対処法
授乳時間が短い理由は赤ちゃんが疲れて飲まなくなるから、もしくは寝てしまうのが原因です。
疲れて寝てしまってもその後2時間~3時間ほど寝る場合や体重が順調に増えている場合はきちんと飲めている証拠だそうです。
きちんと飲む必要がある場合は、足の裏をくすぐり刺激して起こしながら飲んでもらいましょう。
それ以外にも、左10分、右10分としているところを左5分、右5分そして再度左5分、右5分のように短いサイクルでおっぱいを変えて飲ませるのもよいでしょう。
そうすることで、赤ちゃんが眠る前に体を移動させるため、起きていられることがあるようです。
起きない場合は授乳回数を増やし、頻回で構いません。
そのうち体力がついてくるので短い時間でも一度にしっかり飲めるようになるでしょう。
授乳の間隔について
授乳の間隔は、新生児は2時間おきくらいとされていますが育児書通りにいくことは少ないはずです。
ミルクだと7回~8回ですが、母乳はミルクに比べ消化も良く、眠ってしまい十分な量が飲めないこともあります。
あまり回数や間隔にこだわらず、起きて泣いたらあげるというスタンスで最初は問題ないでしょう。
ただし体内時計が出来上がってくる生後2ヶ月~3か月頃には、授乳時間を決まった時間にあげる方が生活リズムはよりつきやすくなります。
授乳のリズムを作るためにママ達が行っていることを参考にしてください。
授乳時間や間隔をメモする
大体何時にどれくらいの時間授乳をしたのか、メモに書いておくと便利です。
メモ書きは授乳以外にもねんねした時間、うんちやおしっこの回数などを一緒に書いておきましょう。
すると体内時計が整ってきた時期に、大体同じ時間に排せつをして、寝るというその子のパターンを把握することができるようになります。
そうなるとママも育児をスムーズに行え、お風呂に時間や外出する時間なども決まってきて規則正しい生活を親子で送れるようになります。
赤ちゃんの様子を観察すればわかってくる
最初は授乳時間にこだわって、何分ときっちり計っていたのが、赤ちゃんの様子をしっかりと観察することでどれくらいがその子のベストタイムか分かってくるでしょう。
ある程度慣れてくれば赤ちゃんが満足したか、足りていないか、赤ちゃんの様子からママが分かってくるようになります。
そうなるまでは、もちろん時間を計って飲ませるのが良いですが育児に慣れてくると多くのママがタイミングをわかってくるようです。
まとめ
ママが母乳をあげるのが慣れていないように、新生児の赤ちゃんも同じくおっぱいを飲むことがまだ下手です。
そのため授乳の途中に寝てしまったり、授乳時間の間隔が定まらないことはよくあることです。
できるだけ時間になったらしっかり飲んでもらい、授乳時間を決まった時間に行えるよう努力していきましょう。
授乳時間が長い、短い時にはそれぞれの対処法を行い赤ちゃんの体重や普段の様子を見ます。
一見足りていないように感じても、おしっこの回数やしっかり眠ってくれるようであれば問題ありません。
新生児の時期は泣く理由は大抵お腹が空いている、といったことですがその他にも不快にさせている理由はないか様子を見ながら育児を行っていきましょう。
提供:株式会社SANSHIN