公開日時:2019年3月26日 最終更新日:2020/05/19
首がすわっていない新生児を縦抱きしても良い?抱っこ紐はOK?
新生児の赤ちゃんはまだ首が座っていません。
ですが最近の育児グッズには新生児から使用できるスリングや抱っこ紐など、様々なアイテムも販売されています。
それらは安全に使用すれば問題ないのですが、一方であまり縦抱きをしない方が良いという意見もあります。
縦抱きにどういうメリットがあるのか、正しい縦抱き方法を知って試してみましょう。
新生児は縦抱きをしても良いの?
新生児は首が座っていないので、横抱きにする方が自然な抱っこの仕方になります。
ただ新生児の赤ちゃんでも、状況によっては縦抱きの方が子育てしやすい場面もあります。
縦抱きは良いのか、便利な状況について説明します。
短時間であれば縦抱きもオッケー
正しい縦抱きの仕方であれば、新生児の赤ちゃんを縦抱きしても問題ないと言われています。
まだ首と腰が据わっていないので抱くときは首とおしりをしっかり支えてあげましょう。
ただし、長時間の縦抱きは支えていても赤ちゃんにとって負担になります。
必要に応じて行う程度にし、赤ちゃんの機嫌を見ながら抱っこしましょう。
こんな時に縦抱きは便利です
新生児の赤ちゃんを縦抱きするのに便利な状況は以下です。
- 授乳時
- げっぷをさせる時
- 横抱きでぐずる時
授乳を行う時に横抱きにすると、おっぱいの位置に頭を持ってこなければならないため腕の力がいります。
毎回の授乳ではそれが大変なので、ママ達は皆、授乳クッションを使います。
家なら問題ありませんが、外出先にいつもクッションがあるとは限りません。
その時に太ももに座らせて縦抱きを行えば、丁度胸の位置に赤ちゃんの顔がくるので授乳がしやすいのです。
また、げっぷをさせるためには赤ちゃんを縦抱きした方がげっぷは出やすいです。
背中をさするためには片方の手が空かなくてはならないので、赤ちゃんの頭を肩に乗せる形で支えてあげると良いでしょう。
縦抱きのメリット
赤ちゃんを縦抱きにするメリットは様々あります。
ママの授乳が楽
先ほども述べましたが、授乳クッションがない状況での授乳が楽になります。
また横から乳首をくわえるよりも、縦の状態でくわえる方が赤ちゃんにとっても授乳がしやすくなります。
乳腺炎になりにくい
授乳を行う際は同じ角度からばかり授乳せず、縦抱きにしたりフットボール抱きにして飲ませると色々な角度から母乳が出ます。
それによって乳腺炎を防いだり、溜まったままの古い母乳を出し切ることもできます。
授乳姿勢は色々組み合わせることがポイントです。
赤ちゃんの機嫌が良くなることがある
赤ちゃんの視界が変わることで気分が変わったり、ぐずるのが減ることがあります。
赤ちゃんの性格によっても横で抱っこするより、縦抱きの方が好きというタイプもいます。
体が密着しやすい
赤ちゃんはママの抱っこが大好きです。
横抱きを行うよりも赤ちゃんとママの距離が近くなるのが縦抱きの特徴です。
身体が密着するので、お腹に何か乗せていないと不安がる赤ちゃんには有効な抱き方でしょう。
縦抱きのデメリット
メリットも多い新生児の縦抱きですが、一方でデメリットもあります。
もちろん正しい抱っこの方法でないと、赤ちゃんに負担がかかることが最大のデメリットと言えます。
また無理な姿勢で縦抱きしていると、ママに肩こりや腰痛などが起きることがあります。
それを踏まえた上でもいくつかデメリットがあるので、注意しておきましょう。
長時間抱っこできない
縦抱きは赤ちゃんに負担のかかる姿勢であることは間違いありません。
そのため長時間の抱っこは避けて、必要性がある時だけやぐずって仕方のない時だけと決めて行う必要があります。
首が据わるまでは短時間に抑えておくということを心がけてくださいね。
注意されることがある
縦抱きしても問題ないことを知らない人や、知っていても横抱き派だという人に外出先で注意されることがあるのがデメリットです。
ママ友同士で意見が食い違ったり、義理の親から注意されることもあるので説明をきちんとしましょう。
また人が多い所では、1人1人に説明していられないため公共の場では横抱きしていた方が良いかもしれませんね。
縦抱きでしか泣き止まない・眠らなくなる
縦抱きが心地よいことを覚えて、赤ちゃんがそれでしか泣き止まなくなったり眠らなくなってしまうことがあります。
基本は長時間縦抱きにできないので、短時間で寝かしつけられる時のみにしたり、様子を見て休憩を入れながら行うしかありません。
またママにも負担がかかるので、ソファや座椅子にもたれながら抱っこして、少しでも楽な体勢をとりましょう。
正しい縦抱きをするコツやポイントを解説
正しい新生児の縦抱きの方法を知っておくと、安心して状況に応じて縦抱きができるようになります。
- 赤ちゃんをまず仰向けに寝かせる
- 赤ちゃんの脇の下から手を入れて首を後ろから支える
- もう片方の手でお尻を支えて上体を起こす
- 赤ちゃんの顔がママの肩にくるくらいの姿勢で縦抱きする
気を付けなければいけないのは、ママが抱っこした時に赤ちゃんの口や鼻を押えないことです。
押さえると呼吸が苦しくなってしまうので、呼吸がしっかりできる位置で抱っこを行ってくださいね。
縦抱きを楽にしてくれる便利グッズ
縦抱きは横抱きよりも手を伸ばす必要があるので、疲れてくる姿勢でもあります。
それでも必要に応じて縦抱きを行わなければならない時は様々なグッズを利用すると良いでしょう。
おくるみ
赤ちゃんが苦しくない程度にお雛まきを行い縦に抱っこすれば、赤ちゃんの体が安定するのでママやパパが抱っこしやすくなります。
赤ちゃんもくるまれていることから安心感が増すので、泣き止まない時などに行うと便利でしょう。
スリング
すっぽりと包めるスリングは赤ちゃんがお腹にいるような感覚にもなれ、また使うとママの肩や腰が非常に楽になります。
おくるみと同様にある程度支えができるので縦抱きしやすくなります。
ただし赤ちゃんが丸まってしまう体勢は良くないので、きちんとスリングの説明書を読んで使い方を間違えないようにしましょう。
縦抱きできる抱っこ紐
今は新生児から縦抱きができる抱っこ紐があります。
こちらもスリングと同様に説明書を読んで、付属品やベルトの位置などを間違えないようにしましょう。
簡単だからと言って説明書を読まず、負担のかかる姿勢になることだけは避けましょう。
まとめ
新生児はまだ首や腰が座っていないので、正しい抱っこの仕方をしなければいけません。
ただしそれは縦抱きに限らず、横抱きにしても同じことが言えます。
縦抱きの場合は首をしっかりと支えて、長時間抱っこしないことがポイントです。
一方、横抱きも足がM字が基本の赤ちゃんには、正しい抱き方をしなければ股関節脱臼のリスクもあります。
要は、赤ちゃんに無理な体勢を長時間続けなければ、さほど心配する必要はないということです。
おくるみやスリング、また新生児から使える抱っこひもはきちんと説明書を読んで赤ちゃんにとって安全となるように気を付けましょう。
首が据わるのは大体平均で3か月から4か月くらいと言われています。
それまではママも肩こりや腰痛がありますが、頑張って乗り越えましょう。
提供:株式会社SANSHIN