公開日時:2019年3月26日 最終更新日:2020/04/24
新生児が笑うのは何故?社会的微笑の笑顔や笑い声はいつ聞けるの?
新生児が笑うのは、楽しい夢を見ているからでも幸せな気持ちになっているからでもありません。
ですが、はじめてパパやママの多くは、笑っているのを見ると何か楽しい夢を見ているのだろうと考えるでしょう。
色々なことに反応して笑うようになるのは、もう少し月齢が進んでからです。
成長するにつれ、大人が笑うのと同じようにして笑うようになります。
そうなると、赤ちゃんをあやすのがより楽しくなるでしょう。
いつ頃になったらパパやママの行動などに対して笑顔を見せてくれるようになるのか、気になる時期について以下で見ていきましょう。
新生児が笑う理由
新生児が笑う現象を、新生児微笑(しんせいじびしょう)と言います。
エンジェルスマイルと言われることもあります。
生後数日で笑顔を見せることが多いですが、中には生後数分~数時間で新生児微笑を見せる子もいます。
このように笑うタイミングは赤ちゃんによって違いますが、どの赤ちゃんも大体生後28日くらいまでには口角を上げてニコっと笑うのを確認することができるでしょう。
この場合、新生児が笑うのは楽しいからではなく、自衛本能で笑顔になると言われています。
赤ちゃんには自分が笑うことでパパやママが優しく接してくれるという本能が備わっているため、生理的な現象で笑顔になるのです。
そのため、生理的微笑(せいりてきびしょう)とも言われています。
もう少し月齢が進むと、社会的微笑(しゃかいてきびしょう)を見せるようになります。
周囲の人間のやることに反応して笑うので、赤ちゃんと一緒にいる時間がより一層楽しく感じられるようになるでしょう。
どんなときに笑うことが多いの?
新生児微笑は、生後すぐから1カ月半頃まで見られることが多いです。
しかし、新生児微笑はいつも見られるわけではありませんので貴重な瞬間と言えます。
中には、たくさん笑顔を見せてくれる新生児もいます。
比較的、次のようなシーンで笑顔を見せてくれることが多いです。
- 眠る直前
- 起きる直前
- ミルクを飲んでいるとき
特に母乳をあげているときに赤ちゃんが笑ってくれると、ママは母性本能がくすぐられて守ってあげたいと感じるでしょう。
新生児微笑が見られるのは少しの期間だけなので、笑う我が子の顔を目に焼き付けておきましょう。
医師の中には、お腹の中にいるときから生理的微笑がはじまっていると言う医師もいらっしゃり、人によっては妊娠中から我が子の笑顔を見られることもあるかもしれません。
4Dエコー写真を撮るとお腹の中の赤ちゃんの顔が鮮明に映るので、タイミングが良ければその願いが実現する可能性があります。
社会的微笑とは?いつ頃見られる?
社会的微笑とは、周りの人のやることに反応して笑顔を見せる現象です。
生後2カ月頃から、社会的微笑を見せるようになるのが一般的です。
自分の意思とは関係なく笑顔を見せていた新生児微笑とは違い、自分の意思で笑うようになります。
パパやママがあやしているとその顔を見て笑うようになるので、より一層可愛らしいく感じるでしょう。
またパパやママの顔の表情を真似ることも多くなります。
赤ちゃんの表情が豊かになって、より多くの笑顔を見せてくれるようになりますので、パパやママも色々な表情を見せてあげましょう。
機嫌が良いときも笑うようになるので、今は楽しい気分なのだなとすぐにわかるでしょう。
同時に「あー」や「うー」などの声を出すことも多くなります。
そのときはパパやママも一緒に同じ声を出してあげれば赤ちゃんとの会話を楽しめるので、赤ちゃんももっと楽しい気分になれるでしょう。
声をあげて笑うのは生後6~7ヶ月頃
赤ちゃんが声を出して笑うようになるのは、生後6~7ヶ月頃からです。
早い子の場合は、生後3カ月頃に声を出して笑うこともあります。
声を出して笑う時期に関してはかなり個人差があるので、もしかしたらもう少し早い時期や遅い時期になるかもしれません。
ですので、自分の子供の笑う時期が一般的な時期と違っても、心配しなくて大丈夫です。
はじめて声を出して笑うところを見ると、感動するパパやママがほとんどです。
今まではニコッと笑うだけだったのに、ある日突然キャッキャッと声を出して笑います。
赤ちゃんの笑いのツボにはまると、繰り返し同じことをしても笑ってくれます。
「いないいないばー」などの単純な遊びでもケラケラと声を出して笑うので、周りの大人も幸せな気持ちになるでしょう。
たくさんの笑顔を見るためにできること
我が子の笑顔は、できるだけたくさん見たいですよね。
そのためには、新生児のときから次のような対応をするのがおすすめです。
- 話しかける
- スキンシップをとる
- パパやママの笑顔を見せる
「キレイキレイしようねー」などと、赤ちゃんにたくさん話しかけることが大切です。
赤ちゃんが笑ってくれたときも、「楽しいねー」などと声をかけてあげましょう。
赤ちゃんは優しく話しかけられると安心するので、笑顔になりやすくなります。
スキンシップをとることも赤ちゃんの気持ちを安定させることに繋がるため、笑顔になりやすいです。
また赤ちゃんはパパやママの顔をよく見ているので、常に笑顔で接するようにしましょう。
そうすればその表情を真似るので、笑うことが増えます。
また月齢が進んだら、以下の遊びも取り入れましょう。
- 体を優しくくすぐる
- 足を掴んで動かす
あまり笑顔を見せてくれない子も、コチョコチョと体をくすぐられると笑うことが多いです。
赤ちゃんの足を掴んで「イチ、ニー・イチ、ニー」と声をかけながら屈伸運動をする遊びも楽しんでくれる子が多いので、試してみましょう。
笑わなくても心配しないで大丈夫
我が子があまり笑わないと、心配になるパパやママもいるかもしれませんね。
ですが、赤ちゃんは十人十色です。
たくさん笑う子もいれば、笑顔が少ない子もいます。
また笑う時期が、他の子とは少しずれているだけかもしれません。
ですのであまり心配しないで、成長を見守りましょう。
ただし日頃以下のような接し方をしていないか、1度立ち止まって考えてみることは大切です。
- 無表情で赤ちゃんのお世話をしている
- ピリピリしていることが多い
- 赤ちゃんを叱ることが多い
- スマホに夢中になる時間が多い
これらの行動に思い当る場合は、接し方を見直してみましょう。
パパやママが気持ちにゆとりを持ち、笑顔で接することが多くなれば、赤ちゃんの笑顔も増えると思います。
まだ目が見えていないことが原因かも!?
1歳頃までは、パパやママの顔がぼんやりとしか見えていません。
声を出して笑い始める生後6カ月頃は、0.1くらいしか視力がないのです。
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≫新生児の視力について
そのため、時期によっては、まだ表情がよく見えないために笑顔が少ない可能性もあります。
視力の発達も赤ちゃんによって違うので、こまめに見えているか否かを確かめてみると良いでしょう。
おもちゃや指を動かして、赤ちゃんの反応を見ればわかりやすいです。
目はハッキリと見えていなくても、お世話している人の温もりや声などで、自然に安心できる人と判断することができます。
3~5カ月頃は0.04~0.08くらいの視力しかありませんが、この頃にはもうパパやママの区別がつくと言われています。
ですので、例えぼんやりとしか表情が見えていないとしても、パパやママは笑顔で接するように心掛けましょう。
まとめ
赤ちゃんの笑いには、新生児微笑と社会的微笑の2種類があります。
自衛本能で笑顔になる新生児微笑と、自分の意思で笑う社会的微笑は全く別の現象です。
通常、生後2~3カ月頃には社会的微笑をするようになるので、それまで楽しみにして待ちましょう。
新生児微笑はたったの1~2カ月くらいしか見ることができないので、その時間を大切にしてください。
もしあまり笑顔が見られない場合は、その原因を考えてみましょう。
今までお世話をする側の笑顔が少なかったと感じたら、なるべく笑顔でお世話をするようにしてください。
赤ちゃんは安心できる環境だと笑顔になりやすいと言われているので、笑顔でたくさんスキンシップをとるように心掛けましょう。
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