公開日時:2019年3月26日 最終更新日:2020/04/24
新生児の目がハッキリ見えるのはいつ?見えだしたのを確認する目安
生まれたばかりの新生児は、残念ながらまだ目がほとんど見えていません。
そのため、パパやママの認識はまだできないでしょう。
しかし、全く見えていないわけではなく、物や人の形などはぼんやりとしか見えませんが、それでも何となくそこに何かがあることはわかります。
特に人の顔には興味を示しやすいので、頻繁に赤ちゃんに自分の顔を見せるようにしましょう。
また視力の発達を促すために、視力が未発達な新生児の頃から視力を鍛える簡単な遊びを取り入れてみてください。
新生児の視力はどれくらいなの?
新生児の視力は0.01~0.02くらいです。
目が悪い人はわかると思いますが、0.01~0.02の視力というのは人の顔のパーツだけでなく輪郭もわかりません。
かろうじて、そこに誰かがいることだけがわかるような状態です。
また新生児が見える距離は20~30cmまでと言われているので、話しかけるときはなるべく新生児の顔に自分の顔を近づけて話しかけてあげましょう。
新生児期はほとんど視力がない分、よく抱っこをしてくれる人に安心感を持ちます。
ですので、なるべくたくさん抱っこをしながら話しかけてあげましょう。
色も全く見えないわけではありません。
視力はとても低いですが、白や黒の色には反応を示すことが多いです。
明るさや暗さも認識しているので、窓から差し込む光が眩しいときは眩しそうに目をギュっとつぶることもあります。
ハッキリ見えるようになるのは生後6カ月以降
生後3~6カ月頃になると、次のように視力が上がっていきます。
- 生後3~5カ月…0.04~0.08
- 生後6カ月…0.1
- 生後12カ月…0.2~0.25
生後3~5カ月くらいになると、白や黒などの色がより濃く見えるようになります。
赤などのハッキリとした色であれば白と黒以外の色もわかるようになるので、色が付いたおもちゃなどを積極的に見せてあげましょう。
またパパやママの動きを、目で追うようにもなるでしょう。
生後6カ月頃はまだぼんやりとしか見えていませんが、目や口などの顔のパーツも見えています。
そのため、この頃から人見知りがはじまるケースが多いです。
1歳近くになると、表情がかなり鮮明に見えるようになります。
しかしまだ大人が見ているように、ハッキリと見えているわけではありません。
1~3歳頃までは視力が急激にアップしますが、視力が安定するのは6~7歳頃です。
見えているかを確認する方法
赤ちゃんの目が見えているのか気になったら、次のような方法で見えているか否かをチェックしてみましょう。
新生児の頃からチェックできますが、成長に合わせてチェック方法を変えてみることをおすすめします。
- 電気や窓から入る光を見せる
- 顔の近くでおもちゃを見せる
- おもちゃや指などを動かす
電気や自然光などの光を見せるときは、眩しそうにしているかを確認しましょう。
生後1~2カ月頃になると物をじっと見るようになるので、おもちゃを見せてそれをきちんと見ているか確かめてみてください。
3~5カ月頃になると動くものを目で追うため、おもちゃや指を赤ちゃんの目の前で動かして、動きに合わせて目を動かしているかチェックしましょう。
ベビーベッドに取り付けるベッドメリーで、目の見え方を確認するのもおすすめです。
ベッドメリーは多くの家庭で取り入れているので、視力を確認するのが楽です。
ベッドメリーの動きをじっと見ているか、もしくは目で追っているかよく観察しましょう。
視力を鍛えるおすすめの方法
視力の発達を促すと、脳の発達にも良い影響を与えると言われています。
そのため、次のような方法で目のトレーニングをしましょう。
- 赤ちゃんの顔から20~30cmくらい離れた位置でパパやママの顔を見せる
- はっきりとした色のものを見せる
- 鏡を見せる
新生児~生後2カ月くらいまでの間は、赤ちゃんに話しかけながらパパやママの顔をかなり近い位置で見せてあげましょう。
生後2カ月以降は赤い色のおもちゃなどを見せて、1点を見るトレーニングをします。
黄色やオレンジなどの赤以外の色でも、ハッキリとした色ならばOKです。
じっと1点を見つめるだけのトレーニングですが、目の発達を促進するのに効果的なので医師からこのトレーニングを勧められることも多いです。
成長と共におもちゃや鏡を動かして、目を左右に動かせましょう。
上下にも動かせるようにすれば、目をまんべんなく鍛えることができます。
どれも毎日簡単にできるトレーニングなので、忙しくても毎日継続できると思います。
赤ちゃんの目に悪影響なこととは?
スマートフォンやタブレットなどを使って、赤ちゃんをあやすパパやママも多いでしょう。
音楽や動画を再生すれば良いだけなので、頼りたくなる気持ちもわかります。
しかしながら、スマートフォンやタブレットを見せるときは、目の近くで見せることになると思います。
そうすると、目に以下のような悪影響を与える可能性が高くなります。
- 目の周りの筋肉を駆使するため、視力が低下する恐れがある
- 近視になる可能性が高い
- 平面な画面ばかり見ているため立体感がわかりにくくなる
- ブルーライトを見ることで目へのダメージが強くなる
- 寝つきが悪くなる
画面に映るものだけでなく自然や立体的なものもたくさん見せてあげれば、このようなリスクは少なくなるでしょう。
またスマートフォンやタブレットに頼る分、親子のコミュニケーション不足にもつながりますので、使用するときは10分程度にすることをおすすめします。
おかしいなと思ったら医師に相談しよう
赤ちゃんの目は内側、もしくは外側に寄ることが多いです。
ですので、寄り目に見えてもあまり心配をしなくても大丈夫なケースがほとんどですが、以下のような症状がある場合は目にトラブルを抱えている可能性もあります。
- 常に眩しそうにしている
- 顔を傾けてからでないと対象物を見られない
- 黒目の位置がおかしい・大きくなってきている
- よく目をこする・片目だけ頻繁にこする
これらの症状が見られるときは、斜視や弱視などの可能性も考えられます。
症状を進行させないためには早く対処をすることが大切なので、このような心配な症状が見られたらすぐに医師に相談してみてください。
また、さかさまつげの場合も目を傷つける可能性があるので注意が必要です。
目やにがたくさん出たり、白目の充血がひどかったりする場合は、医師に相談してみましょう。
まとめ
新生児は、世の中のものがほとんど見えていないことがわかりましたね。
ただし、明るさや暗さがわかる他、人の顔も好む傾向にあるので、自然の光を取り入れたりパパとママの顔を見せてあげたりしてください。
顔はハッキリと見えなくても声や体温などの情報も合わさって、この人は安心できる人だと認識します。
そのため、たくさん声をかけながらスキンシップをとりましょう。
1歳頃まではぼんやりとしか見えていませんが、段々とパパやママの区別だけでなく他人の区別もつくようになってきます。
おもちゃを与えると目で追って1人遊びをすることも増えるので、赤ちゃんの目が見えてきていることがわかるでしょう。
また視力の発達を促すトレーニングをすると赤ちゃんの目や脳の発達に役立つので、積極的にトレーニングをしてあげることが大切です。
提供:株式会社SANSHIN