公開日時:2019年3月26日 最終更新日:2020/05/19
新生児の赤ちゃんと添い寝をする方法は?1人寝とのメリットの違い
海外では新生児の赤ちゃんでも大人の寝室とは別という一人寝スタイルが通常ですが、日本は昔から川の字で寝るという風習もあります。
どちらにもメリットがありますが、産まれたばかりの赤ちゃんの寝顔を見られるのは幸せな気分になりますね。
ただ安全性の面から新生児と添い寝をするには注意点がいくつかあります。
添い寝はいつから?新生児の赤ちゃんでも大丈夫?
赤ちゃんとの添い寝はいつからできるのか、また新生児でも添い寝が可能な寝方について説明します。
赤ちゃんと添い寝ができるのはいつから?
一般的に添い寝が可能なのは早くても生後1ヶ月からで、新生児は添い寝がそもそも不向きです。
床に布団を敷いて寝る場合、ベッドマットとは違い弾力がなくフラットな状態を保てるため、顔が沈み込まず窒息の可能性が少なくてすみます。
一方、ベッドは大人の寝返りで振動が伝わりやすく、マットを使用しているので体が沈む込みやすいため、新生児は利用しない方が良いでしょう。
布団は早くて生後1ヶ月から、ベッドでの添い寝は生後3か月から5か月と首が座ってからが目安です。
新生児で添い寝をする方法はないの?
新生児の赤ちゃんと添い寝をする場合、いくつか注意点を守って添い寝をすれば可能です。
布団で添い寝をする場合は部屋の一番端に新生児を寝かせます。
兄弟や親同士で赤ちゃんを挟んでしまうと、寝相によっては赤ちゃんに乗りかかる可能性があります。
そのため新生児を端に寝かせ、横にママがくるスタイルが好ましいでしょう。
ベッドの場合はこちらのグッズが便利です。
- ベビーベッドを横付け
- ベッドインベッドを利用する
ベビーベッドは片方の柵を取り外せるものが売っているので、柵を外した状態で横付けすれば赤ちゃんのスペースに大人が入ることができないので安心です。
またマットが硬めに設計されており、囲いがついているベッドインベッドを使用することで赤ちゃんと大人の境界線を作ることができます。
添い寝のメリットとデメリット
最近では赤ちゃんでも自立を促す寝かせ方も流行っています。
スリープトレーニングとも言われていますが、1人寝のメリットと添い寝のメリットそれぞれをチェックしてみましょう。
どちらが良いかは自分の子育てに合った方法で、無理をしない範囲で決めると良いですね。
アジア圏では添い寝スタイルが主流ですので、まずは添い寝のメリットとデメリットを参考にしてください。
添い寝のメリット
赤ちゃんと添い寝をするメリットはこちらです。
- 夜の授乳やおむつ替えが楽
- 経済的で狭いスペースでもできる
- スキンシップが赤ちゃんの心の安定に繋がる
新生児の赤ちゃんには体内リズムがまだ整っていないため、夜中に色々な不快感から起きて泣いてしまうことがあります。
そんな時にママが授乳をしたり、おむつ替えを行うのにスムーズにお世話ができるメリットがあります。
また別に寝室を用意したり、寝具一式を買わなくてもよいため経済的で、狭いスペースでも問題ありません。
さらに赤ちゃんと肌と肌を合わせることで、オキシトシンという幸せホルモンが出ます。
幸せホルモンが分泌されることで、愛着や信頼が育つとも言われています。
添い寝の時期に得た絆や信頼関係が、今後育っていく子供にもたらす影響は計り知れませんよね。
赤ちゃんと添い寝をするデメリット
新生児の赤ちゃんと添い寝をするデメリットは以下があります。
- 赤ちゃんもママも寝不足になることがある
- 赤ちゃんのリスクが高まる可能性
一緒に寝ているとママの睡眠サイクルが赤ちゃんによって左右されます。
赤ちゃんが寝た後、自分も寝ようとしたら、ママの気配を読み取って赤ちゃんが起きてしまったりすることもあるでしょう。
安心感は得られるのですが、その分、ちょっとしたお互いの動きに刺激されて熟睡できないというデメリットもあります。
さらに、大人の体で赤ちゃんを圧迫するようなリスクも増えます。
ベッドの場合は大人が押してしまい、落下する危険性もあります。
スウェーデンでは乳幼児突然症候群(SIDS)のリスクを高めるひとつの理由が添い寝ではないか?と研究が進められており、可能性のひとつという見方もあります。
1人寝のメリットとデメリット
欧米などで主流の1人寝をしようかどうか迷っているママも多いでしょう。
添い寝とのメリットやデメリット違いを比較するために参考にしてください。
1人寝のメリット
赤ちゃんが自立しやすいと言われている1人寝のメリットを見てみましょう。
- 夜泣きをしにくくなる
- ママの自由な時間が増える
きちんと授乳を行い、体重管理ができている健康な赤ちゃんに1人寝をさせます。
最初は泣いている赤ちゃんも、夜は寝る時間だと教えることで夜泣きをしなくなるというメリットがあるようです。
また慣れてくると赤ちゃんもママもそれによって熟睡できるので、産後体調が優れないママが取り入れることもあるそうです。
1人で寝てくれるようになれば、その分ママの寝かしつけの負担が減り自由な時間を作ることができます。
夫婦の時間を大切にすることもできるため、ママとパパの絆も大事にできるでしょう。
1人寝のデメリット
一方、1人寝のデメリットもあります。
- 寂しさや不安がある
- 泣いた時別室にお世話しに行かなければならない
- 異変に気付くのが遅くなる
日本は肌と肌をあわせて寝ることで愛情を確かめるなど、スキンシップを大事にしてきました。
赤ちゃんは言葉を発せませんが、実際にスキンシップを取ることで幸せホルモンが分泌されることは分かっています。
オキシトシンが不足すると産後うつや気持ちが不安定になることもあるので、無理をして1人寝をする必要はありません。
また、おむつが濡れたりお腹がすいたりと、不快感から泣いた時に別室にお世話に行かなければならないデメリットがあります。
他にも、赤ちゃんに熱が出たり何かの病気でけいれんしたり等、赤ちゃんの異変に気付くのが遅くなるというデメリットもあります。
添い寝は乳幼児突然症候群のリスクを高める話がありますが、それよりも病気に気づくタイミングが遅くなるのでそちらの方が危険という意見もあります。
新生児の赤ちゃんとの添い寝で注意すること
新生児の赤ちゃんとの添い寝は布団やベッドなど様々です。
それぞれの注意点や基本的なポイントについて説明します。
おもちゃや倒れる危険性のあるものは置かない
新生児の赤ちゃんは寝返りをしませんが、足や手をバタバタさせているうちに上にずり上がることも考えられます。
可愛いからとおもちゃやぬいぐるみを周辺に置くと、それが原因で窒息する可能性もあります。
赤ちゃんが眠るところに何も置かないようにしましょう。
敷布団やマットは硬めを選び掛布団は別にする
柔らかすぎる敷布団やマットは体や頭が沈み込み、窒息の危険性があります。
また、ママと赤ちゃんの掛布団は一緒にせず、別々で用意しましょう。
ママの掛布団は赤ちゃんにとって暑すぎる可能性があります。
赤ちゃんの落下の危険性は無いか確かめる
敷布団の場合は落下の危険性はありませんが、ベッドの場合はより赤ちゃんの安全性を確かめる必要があります。
- 壁側に寝かせる
- ベッドの隙間に入らないようにする
- ベッドから転落しないためメッシュガードなどを用意する
上記のように注意し、赤ちゃんの横にはママだけにしておけば大人同士の圧迫も防げます。
まとめ
新生児は添い寝が不向きですが、注意点を守れば添い寝ができない訳ではありません。
危険性について親がしっかりと確認しなければならないことは多いのですが、その分、添い寝で得られるメリットは大きいものがあります。
その中でも赤ちゃんとのスキンシップによる幸せホルモンの分泌効果は、月齢の低い時期だからこそ、より大切ということも考えられます。
ただ、1人寝が駄目だという訳でなないので、状況を見て子育てをどのようにしたいのかパパと話し合って決めることも良いでしょう。
一度試してみて違和感がないかどうかを確かめるのも良い方法です。
子供はすぐに成長し、いつか1人で寝たいという日もすぐ訪れるかもしれません。
この時期にしかできない添い寝を楽しみましょう。
提供:株式会社SANSHIN