公開日時:2019年4月12日 最終更新日:2020/05/19
鼻水が止まらない赤ちゃんのホームケア方法や鼻水対策グッズの使い方の注意点
赤ちゃんは、少しの環境の変化でも鼻水が出ることがあります。
風邪をひいたときも、熱や咳は出ていないのに鼻水だけが止まらないこともあります。
赤ちゃんは口呼吸が苦手なので鼻水をそのままにしておくと、むせたり眠れなかったりして機嫌が悪くなるでしょう。
また鼻水には細菌が含まれているため、鼻水を放置していると鼻の粘膜や喉などに炎症を起こす危険性もあります。
ですので、赤ちゃんが苦しい思いをしないように、ホームケアをしてあげましょう。
色々な対策方法があるので、赤ちゃんの鼻水の状態に合った対策をしてあげてくださいね。
優しく拭いてあげよう
鼻水が流れているときは、流れている鼻水を拭いてあげましょう。
ティッシュやガーゼなどで拭くママが多いと思いますが、ティッシュなどで頻繁に拭いていると鼻の下が赤くなったりかぶれたりしてしまいます。
そのため、なるべくウェットティッシュで優しく拭いてあげるのがおすすめです。
ウェットティッシュをお湯で温めてから拭いてあげれば、より触れ心地が柔らかくなります。
水のような鼻水が出ているときは鼻水を拭く回数が多くなりますが、この方法なら皮膚への刺激が少ないので痛くなりにくいです。
もしそれでも鼻の下が赤くなってしまったら、ワセリンなどの軟膏やベビーローション等の保湿化粧品を塗ってあげると良いでしょう。
他の対策方法を嫌がる赤ちゃんも、この方法ならそれほど嫌がらずに受け入れてくれるでしょう。
温めて詰まりを解消してあげよう
赤ちゃんは鼻の穴が小さく鼻の内部の構造も狭くなっているため、鼻詰まりを起こしやすいです。
口呼吸も上手にできないので、鼻が詰まっていると苦しそうに見えるでしょう。
そのようなときは鼻を温めて、鼻水が流れやすい状態にしてあげましょう。
温めると血流がスムーズになる他、鼻の粘膜も潤うので、鼻詰まりが解消されやすくなります。
鼻を温めるおすすめの方法を以下にまとめたので、試してみてください。
- ホットタオルで鼻を直接温める
- お風呂の蒸気で鼻の粘膜を温める&潤す
ホットタオルで温める方法は、嫌がる赤ちゃんが多いかもしれません。
その場合はお風呂の蒸気や加湿器を使って、鼻の粘膜を加湿してあげましょう。
吸い取れば鼻の中がスッキリする
細菌が含まれた鼻水は吸引して、できるだけ外に出してあげたほうが良いです。
鼻の中に溜まった鼻水をパパやママが吸ってあげれば、赤ちゃんもスッキリするでしょう。
鼻が詰まっている場合も、前述した方法で鼻水の流れをスムーズにしてから吸えば楽です。
以下のようなホームケア専用の鼻水吸引器が販売されているので、使いやすいものを選びましょう。
- パパやママが吸って吐き出すタイプ
- スポイトタイプ
- 電動タイプ
値段は、数百円~数万円と幅広いです。
手頃な価格のものが多いのが、吸って吐き出すタイプです。
電動タイプは高額なものが多いですが、ケアが楽だというメリットがあります。
自宅でケアするときは電動タイプを使い、外出先でケアするときはそれ以外のタイプのものを使うなど、使い分けるのも良いでしょう。
鼻水吸引機の使い方は?
鼻水吸引機でケアをする際、赤ちゃんが嫌がって泣き出したり暴れたりすることがあります。
そのままでは上手にケアをするのが難しいので、赤ちゃんが動かないように体を抑えましょう。
パパやママが床に座って足を伸ばし、伸ばした足の間に赤ちゃんの体が入るようにすれば体勢が安定します。
少し可哀想に思うかもしれませんが、早く安全にケアを終わらせるためと思って割り切りましょう。
赤ちゃんがそれほど嫌がらない場合は、授乳をするときのように抱っこをしてケアをしましょう。
赤ちゃんの体勢が安定したら、吸引器のノズルを鼻の中に入れます。
赤ちゃんのほっぺを優しく引っ張ってから入れると、ノズルが入りやすいです。
ノズルが入ったら、吸引をしましょう。
鼻水給水器の種類によって使い方の詳細が違うことがあるので、説明書をよく読み、各商品の使い方をよく確認してから使うことが大切です。
使用するときの注意点
電動の鼻水給水器の場合は、スイッチを押せば自動で鼻水を吸ってくれます。
ですが、鼻水を吸って吐き出すタイプの鼻水給水器は手動なので、はじめはどれくらいの吸引力で吸ったら良いのかわからずに不安になるかもしれません。
電動タイプは吸引力が強いので、それを考えればあまり怖がらずに吸っても大丈夫なことがわかるでしょう。
とはいえ、最初は少しずつ吸引したほうが安心です。
片方の鼻を何分も吸引すると負担がかかるので、左右それぞれ数秒ほどで終わらせてください。
またノズルを入れる際は、鼻の奥まで入らないようにノズルの先端を指でつまみながら鼻の中に入れるようにしましょう。
鼻水吸引機を使ったケア方法はメリットが多いですが、あまり頻繁に吸引をしすぎると鼻の粘膜を傷付ける恐れがあります。
ですので、赤ちゃんが苦しそうにしているときにだけ使うようにするなど工夫をして、使用頻度が多くならないように注意しましょう。
リラックスアイテムも取り入れて
ホームケアをするときは、赤ちゃんがリラックスできるアイテムを取り入れればよりケアがしやすくなります。
例えば、次のようなアイテムを取り入れてみましょう。
- 大き目のバスタオル
- いつも使っているタオルケット
- 赤ちゃんが好きな音楽
- 天井に映る絵本
おくるみで巻くようにしてバスタオルでピッタリと赤ちゃんの体を巻いてあげれば、赤ちゃんも安心できるでしょう。
お気に入りの音楽を聞かせたり天井に映る絵本を見せたりしてあげれば、意識が音楽や絵本に向きやすくなります。
その間に鼻水対策グッズなどを使ってケアをすれば、楽にケアができるでしょう。
持っておくと便利なグッズ
それ以外にも、次のようなグッズを持っておくと赤ちゃんのケアや体調管理がしやすいです。
- 赤ちゃん向けの体温計
- 赤ちゃん向けの爪切り
鼻水が出ているときは、熱があるか否かも気になるでしょう。
しかし、一般的な体温計だと、脇に挟む必要があります。
その上、検温が終了するまでに時間がかかるので、赤ちゃんの熱を測るのには使いにくいです。
赤ちゃん向けの体温計は、おでこや耳で体温が計れる上に2秒ほどで検温が終わるので便利です。
また鼻水が止まらないと、鼻の辺りを手で触る赤ちゃんもいるでしょう。
その際に、爪が伸びていると皮膚を傷付ける可能性があります。
ですので、赤ちゃん用の爪切りを使って、定期的に爪のケアをしてあげてください。
爪切りの先端にルーペが付いているものだと小さい爪も見やすいので、はじめてのパパやママも失敗しにくいです。
鼻をかむ練習をさせよう
赤ちゃんのうちは自分で鼻をかむことができないため、パパやママがケアをしてあげなくてはいけません。
しかし、大体3~5歳くらいになると、自分で鼻をかめるようになります。
自分で鼻水を出せるようになれば、パパやママの負担も軽くなるでしょう。
ですので、少し大きくなってきたら、鼻水をかむ練習をさせましょう。
練習をするのにおすすめのタイミングは、お風呂に入っているときです。
鼻までお湯の中に浸かって、ブクブクと息を出すように教えてあげましょう。
はじめにパパやママが見本を見せてあげたほうが、理解しやすいです。
お風呂に入る度に、一緒に楽しみながら練習をすると良いでしょう。
また片方の鼻の中にティッシュを詰めて、そのティッシュを遠くに飛ばす遊びも、鼻をかむ練習としておすすめです。
まとめ
赤ちゃんの鼻水が出て止まらないときは、ウェットティッシュで拭いてあげましょう。
鼻水が詰まって苦しそうにしている場合は、温めると効果的です。
ホットタオルを鼻に当てたりお風呂に入れたりして鼻を温めて、鼻の中を加湿してください。
鼻水が流れやすくなったら、鼻水吸引器を使って鼻水を吸引しましょう。
不機嫌になる場合は、バスタオルなどの赤ちゃんがリラックスしやすいアイテムを使うことをおすすめします。
赤ちゃん用の体温計があれば熱があるかなどもすぐにわかるので、持っておくと便利です。
もし熱があったり食欲がなかったりする場合は、医師の診察を受けましょう。
少し大きくなったら自分だけで鼻がかめるように、鼻をかむ練習を取り入れましょう。
提供:株式会社SANSHIN