公開日時:2018年11月13日 最終更新日:2019/05/19
離乳食を始める前にこれだけは知っておきたい知識
子供が初めて母乳やミルク以外で口にする食べ物が離乳食です。
離乳食開始の時期はもちろん、食べさせるのに注意したい食材や揃えておくべきアイテムについて紹介します。
離乳食を始める時期について知っておこう
一般的な離乳食開始時期は、生後5か月から6か月頃と言われています。
ただしこれはあくまでも目安の時期なので、赤ちゃんの様子を見てから決めましょう。
あまりにも早くはじめると、赤ちゃんの消化器管が未発達なことからアレルギーを引き起こすこともあります。
だからと言って、遅ければ遅いほど良いというものでもなく、遅らせ過ぎると栄養不足になる場合もあるでしょう。
丁度良い時期を見計らうにはいくつかポイントがあります。
おすわりができる
首すわりはもちろん、手で支えたり椅子の背もたれにもたれると座れる状態なら腰もすわりはじめたサイン。
食事は基本的に座って行いますので、この頃から離乳食をスタートさせても良いでしょう。
授乳リズムや生活リズムが安定してきた
夜中の授乳が少し減ったり、体内時計ができあがる頃です。
夜長く寝て、日中はある程度起きていられるようになったら離乳食開始を考えましょう。
生活のリズムが安定すれば、授乳時間もある程度決めることができるでしょう。
大人の食べ物に興味がある
大人が食べている物に手を出そうとする、じっと目で追う、またはよだれを垂らすなどの行為が見られるようになります。
そうなると食べ物に興味が出てきたサインなので、準備しだしても良いでしょう。
離乳食用品を前準備しましょう
離乳食用品は単品でも売られていますが、スタート時に全部揃ったセットも売られています。
始める前に以下の離乳食アイテムを揃えておくと安心です。
- フィーディングスプーン
- すりおろし器
- すり鉢とすりこぎ
- 裏ごし器
- 保存容器
- 食事エプロン
初期は赤ちゃんが噛むことができません。
そのため食材の粒がなくなるまですりおろしたり、つぶしたりする調理器具が必要です。
また食べさせるお皿は何でも良いですが、赤ちゃんの口にあった小さなスプーンは用意しておきましょう。
あれば便利なのは他にもブレンダーや冷凍保存ができるケースなどです。
食物アレルギーについて知識を蓄えておこう
離乳食を始める前に、食物アレルギーについて知っておきましょう。
特にアレルギーが出やすい食材があり、表示しなければならない食材については注意しながら与えましょう。
また離乳食が終わるまで与えてはいけないNG食材について記載します。
離乳食時期に注意が必要な食材とは?
アレルギーが起こりやすい食材は以下の食材です。
- 卵
- 乳
- 小麦
これらは3大アレルゲンと呼ばれている食材です。
他にもエビやカニなどの甲殻類や、そばやナッツ類、バナナやキウイなどのフルーツにもアレルギーが起こる場合もあります。
普段から食材に何が使われているか、表示をしっかり確認しておきましょう。
また離乳食は基本的に単品ずつ与えます。
アレルギーが起きた時に、どの食材が原因かが分かるようにするためなので覚えておいてください。
離乳食が終わるまで食べさせない食材とは?
満1歳頃まで食べさせてはいけない、または要注意の食べ物も知っておきましょう。
- はちみつ
- 青魚や魚介類
- 生の魚
- そば
- もち
- かまぼこやちくわ
など
はちみつはボツリヌス菌が含まれており、腸が未発達の赤ちゃんが食べると中毒を起こす可能性があるので食べさせないようにしましょう。
また青魚やエビ、そばなどはアレルギーが心配なので、あまり早く食べさせる必要はありません。
意外と与えてしまいそうな餅も、のどにつまる可能性があって危険です。
塩分が多いかまぼこやウインナーなどの加工品も1歳以降から与えましょう。
アクが強い野菜や歯ごたえがある食べ物も赤ちゃんには不向きです。
アレルギーが起こった時の症状や対処法について
アレルギーが起こりやすい食材が分かったら、実際にどんな症状が出るのか知っておきましょう。
どんな症状が出るの?
反応の仕方は様々で、食べてから30分以内に症状が出る場合が多いです。
- じんましん
- 口の周りがかぶれる
- 嘔吐や下痢
- 呼吸が苦しくなる(アナフィラキシー症状)
アレルギーが起こった時はどうすれば良いのか
急な呼吸困難や、アナフィラキシーショックの場合いち早く病院に連れていきましょう。
軽い症状でも特定の食材にアレルギー反応が出るなら小児科の先生に相談し、必要であればアレルギー検査を行いましょう。
全く除去するのか、徐々に進めていってその食材に慣れるようにするのかは、病院や親の考え方と子供の状態によって異なります。
怖がり過ぎて食材を避けるのは良くないので、心配がある場合は必ず相談しましょう。
食に興味があるかないかは個人差もあります。
食べてくれない悩みも出てくるかもしれません。
ただ子供が安心して離乳食が楽しめるよう、ママは離乳食の知識とゆったりとしたおおらかな気持ちが必要です。
提供:株式会社SANSHIN