公開日時:2018年11月16日 最終更新日:2020/05/19
妊娠中にダイエットを行うのは大丈夫?
妊娠中のダイエットが胎児に影響しないか、気にしているママもいるでしょう。
しかしひとつ覚えておきたいのは妊娠中に太るのは当たり前だということです。
ただ増えすぎることによって、胎児にもママにも悪影響を及ぼす可能性があるので、適正な体重を知りケアをしましょう。
妊娠中にダイエットしても大丈夫?
妊娠中はつわりで食べられない時期がありますが、その反動で安定期にどっと体重が増える場合もあります。
また食べづわりで何か食べていないと気持ちが悪くなるというママもいるでしょう。
さらに環境の変化によるストレスから、暴食で太ってしまうこともあります。
太り過ぎた場合ダイエットをして体重管理を行うことは、健康な赤ちゃんを産むためには時に必要です。
どんなママが当てはまるのか、また妊婦がしてはいけないNGダイエット方法も知っておきましょう。
ダイエットが必要な妊婦
妊娠中ダイエットが必要な妊婦さんは、医師から太り過ぎや短期間による体重増加を指摘されたママです。
妊婦検診では必ず体重を図り、助産師さんにアドバイスをもらいます。
検診の時に体重増加を指摘されたママは、余分な体重分を減らすためのダイエットが必要です。
また偏食や好き嫌いが多く、バランスの悪い食事や間食ばかりをしてしまうママは太りがち。
赤ちゃんとママに必要な栄養素をしっかり摂っていれば、おのずと太り過ぎにはならないはずです。
妊娠中のNGなダイエット方法
妊娠中にしてはいけないダイエット法があります。
- とにかく食べない
- 激しい運動をする
- 単食品ダイエット
食べないと栄養失調状態になり、胎児が将来糖尿病などの生活習慣病を発症しやすいリスクがあるデータも見つかっているそうです。
また激しい運動はどの時期であっても行わず控えるべきです。
りんごならりんごだけ、卵なら卵だけといったような一つのものしか食べないダイエットも、栄養のバランスが失われるので避けましょう。
妊娠中の体重増加は危険があることを知っておこう
妊娠中に太り過ぎると、ママだけでなく胎児にも影響を及ぼすことがあります。
どんな危険があるのか、また適正な妊婦の体重の目安を知っておくと便利です。
妊娠中の体重増加の目安
妊娠中のママがどれだけの体重増加なら通常の範囲に入るのかは、ママの元々の体型によって変わってきます。
BMIという肥満度を表す計算から、体重増加の範囲を知ることができます。
■BMIは体重(kg)×身長(m)÷身長(m)で計算できます。
・BMIが18以下の人は増加の推奨が10~12kg
・BMIが18~24の人は7~12kg
・BMIが25以上の人は5~7kg
4か月頃までの初期は体重にあまり変化がない場合があるので、推奨値は特に決まっていません。
太り過ぎでどんなリスクがある?
ママが太り過ぎてしまう事で、妊娠中や出産時に様々なリスクが起こります。
- 難産になりやすくなる
- 妊娠高血圧症候群
- 妊娠糖尿病
難産になりやすい理由は、産道にも脂肪がついてしまうからです。
赤ちゃんの通り道が狭くなるので、赤ちゃんも出づらくなってしまいます。
また胎児が大きくなりすぎて、難産になる可能性もあります。
妊娠20週以降に妊娠高血圧になると、胎児育成不全や胎児機能不全など赤ちゃんの病気につながる場合があります。
そして妊娠中に血糖値が高くなる妊娠糖尿病は、流産や胎児の死亡を引き起こすこともあります。
太ったママから生まれた子供は若年死亡のリスクが高まるという研究データもあるので、出産時だけのリスクではないことが分かりますね。
妊娠中でも安全にできるダイエット法
妊娠中でも安全にできるダイエット法とは、言い換えれば健康管理をしっかり行うということです。
あまり頑張り過ぎてストレスをためると赤ちゃんにも良くないので、できることから始めてみましょう。
バランスの良い食事を心がけること
添加物のたくさん入ったお菓子やジュース、ファーストフードは時々適度になら構いませんが、食べ過ぎはNGです。
そして普段の食事の栄養バランスを考えると良いでしょう。
- エネルギーになる主食
- 胎児の成長に必要なビタミンとミネラル
- 肉や魚、卵や大豆製品などのたんぱく質
特に妊娠中は貧血予防になる鉄分、カルシウムなどのミネラル類を摂ることが大切です。
色々な食べ物を少しずつ上手に摂ることを意識してみましょう。
負担のない運動をすること
バランスの良い食事と共におすすめなのが、軽めの運動です。
妊婦さんにおすすめの運動方法があります。
- 軽いウォーキング
- アクアビクスやマタニティビクス
- マタニティヨガ
- 水中ウォーキング
軽い運動はリラックス効果もあることはご存知ですか?
ヨガはやり方さえ勉強すれば自宅でも行える方法です。
体調に不安のある方は、助産師さんに相談してから行いましょう。
妊娠中のダイエットは、体重を減らすという目的よりも出産時や胎児のリスクを減らすことが目的です。
健康な状態でママになれるよう、栄養バランスを意識し、必要なら軽い運動でリラックスしましょう。
提供:株式会社SANSHIN