公開日時:2018年11月20日 最終更新日:2019/05/17
3歳までに子供の性格や能力は決まってしまうってほんと?
3歳までが大事、3歳神話という言葉を耳にしたことのある親は多いのではないでしょうか?
赤ちゃんから3歳までの時期は成長速度が一気に加速する時期なので、その時期にたくさんの経験を親子ですることが大切なのです。
3歳までが大事だと言われる理由と、どんな成長があるのかを知っておきましょう。
何故3歳がポイントになっているの?
身体と心を動かすのに大切な脳は、3歳までに80%、6歳までに90%完成すると言われています。
そのため人間の土台を作る、という意味で3歳までの経験や育て方が重要と言われています。
- 考える力
- 想像する力
- 解決する力
上記のような特に社会に出て自分が自立をしていくために必要な力が、子育て次第では伸ばせるということです。
もちろん親から受け継いだ素質や性質というのは持って生まれての部分もあります。
ただし3歳までに習慣付いたポジティブ、ネガティブな思考パターンはその人の価値観を形成し、大きくなってからそれを変えるのは容易でないと言われています。
だからと言って早期教育や、負担がかかるまで何かをやらせるというものではありません。
親子のスキンシップを上手に行い、色々な経験をさせる子育て、子供の意思を分かってあげる子育てをすればしっかり脳は成長していきます。
信頼関係の形成時期
生後三か月を過ぎるころ、赤ちゃんは自分のことをお世話してくれたり甘えさせてくれる存在に気づきます。
1歳までに母から愛情深く育てられた子供と、放置され気味だった子供は比較してコミュニケーション能力に差が出たというデータもあります。
子供が親を信頼して1人で大丈夫、となるにはこの時期に親が十分子供を甘えさせることが大切です。
泣いたらあやす
泣けば抱っこする、あやすことは大切です。
わがままが出た時におもちゃや食べ物でその甘えやわがままを満たすのは、ただの甘やかしです。
抱っこしたり、「どうしたの?」と声をかけてあげることで信頼関係が築かれていきます。
できるまで待つ
子供を1人の人間として扱い、意思を尊重してあげることで子供は自立していきます。
そのためには着替えや食事、トイレなどの身の回りのお世話が自分でできるまで待ってあげることが大事です。
遅いからとイライラしがちですが、できたときにできたことを一緒に喜ぶことで子供が主体性を持って物事に取り組むようになります。
一緒に遊ぶ
一緒に遊ぶことで時間を共有すれば、コミュニケーション能力が身に付きます。
子供は遊びを通して社会性を学んだり、色々なことを遊びを通して勉強します。
そのうち他の子供ともコミュニケーションが取れるようになります。
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》子供が3歳になるまでの関わり方
あらゆる能力が発達する時期
3歳までに脳は早いスピードで発達すると言われていますから、この時期に言葉をたくさん覚えさせることは重要です。
また生後0歳から2歳ころまでは感覚運動期と言い自分の周囲の世界を把握し認識する時期です。
- 絵本の読み聞かせ
- いないいないばあ
- 赤ちゃんの行動をまねる
これらは普通に子育てしていたらママはよくやってあげることではないでしょうか?
生後6か月頃からは共感能力が芽生え、共感能力を育むことで表情豊かな感覚を身に着けることができます。
赤ちゃんの行動をまねることで、自分との違いに少しずつ気が付いていき、他者と自分の区別をつけます。
他者にも自分と同じ心があると気づくことで、思いやりの心やコミュニケーション能力が育つと言われています。
味覚などの感覚が成長する時期
生後3か月頃から5か月頃は「いないいないばあ」などであやしたり、話しかけることで視覚や聴覚が発達していきます。
またニオイをかいだり、色々な食べ物を食べさせることで五感を鍛えましょう。
遊びや様々な経験をすることで、五感を刺激すれば脳も活性化されます。
2歳頃だと好き嫌いができるので、嫌いな物は嫌がって食べないということがおきます。
ただし、味覚や舌が作られるのは3歳までがピークで、基本的な好き嫌いはこの時期に決まってくると言われています。
食育はイヤイヤ期の子供には難しいのですが、上手に食べられればママは嬉しいということを伝えてうまく食べさせましょう。
同時に歯の健康も大切です。
赤ちゃんには虫歯菌はいませんが、3歳までのお口のケア次第では虫歯菌が発生することもあります。
親と一緒の箸は共有しない、食べたら歯を磨くという生活習慣もしっかりと身に付けさせましょう。
3歳までに虫歯になりにくい生活習慣を手に入れることが大切です。
特に乳歯が生えてくる2歳前後の時期と色々な食材を食べられるようになる時期が重なりますので、気を付けましょう。
まとめ
子供の土台を築くとも言われているのが3歳までの時期です。
子供の要望にこたえながら、同時にしつけも行わなければなりません。
必ずしも正解という答えはありませんが、失敗にママ自身が気づける時期もこの時期なのです。
ママはイライラする時期でもありますが、親子が笑顔でいられる時間に重きを置いて子育てをしていきましょう。
提供:株式会社SANSHIN