公開日時:2018年12月3日 最終更新日:2019/09/18
化粧品(コスメ)におけるオーガニック・ボタニカル・ナチュラルとは?何が違う?
ボタニカルシャンプーにボタニカルベビーソープ、ボタニカル化粧水など、
最近はボタニカルコスメが人気ですが、ボタニカルブームの以前から根強く人気なのがオーガニックコスメやナチュラルコスメです。
オーガニックシャンプーやオーガニックベビーソープをご自身や我が子に使ったことがある人も多いことでしょう。
皆さんはオーガニック・ボタニカル・ナチュラルの意味や内容を何となくのイメージや雰囲気ではなく、正しく理解されていますでしょうか?
ここではオーガニックコスメ、ボタニカルコスメ、ナチュラルコスメの特徴や違いについて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
オーガニックコスメとは?
オーガニックという言葉が意味しているのは「有機」です。
この場合の有機は有機栽培の略であり、農薬などの化学肥料に頼ることなく、自然のままに育てる農法のことです。
つまり、オーガニックと呼ばれるものは農産物であり、主に有機栽培によって育てられた野菜といった植物を指します。
従って、オーガニックコスメとは有機栽培で育てられた植物を、原料の一部の成分として使用したコスメとなります。
野菜のオーガニックと化粧品のオーガニックで根本的に異なるのは、野菜は農作物そのものであり、純粋なオーガニックですが、化粧品の場合は数多くの成分を配合して作られるため、オーガニック以外の成分が使用されることもあり、その場合でもオーガニックコスメと呼べる点です。
例えば、化粧品の場合「水」がベースとなっていますが、水は植物ではないので、オーガニックではありません。
他にも様々な基準によって化粧品におけるオーガニックは定義されていますが、オーガニックという規格が明確でないために、多くのオーガニック認証機関が存在しているのが現状です。
例えば、
- フランスのECOCERT(エコサート)
- アメリカのUSDA
- ドイツのBDIH
などがあり、日本においてもJONAがあります。
化粧品そのものが上記のような認証機関からオーガニックの認証を受けている場合もありますが、国や認証機関ごとにオーガニックの基準も異なります。
また、化粧品はオーガニックの認証を受けていないが、オーガニックの認証を受けた成分を数個配合している化粧品でもオーガニックコスメと謳っている場合もあるため、一言でオーガニックコスメといっても内容はまちまちなのが現状です。
ですので、認証を受けた化粧品であっても、どの認証機関でどのような品質基準を満たしているのかといったことや、オーガニックコスメであっても何を根拠にオーガニックを謳っているのかといった内容を消費者自身で確認する必要があります。
皆様が思い描いているイメージ通りのオーガニックコスメを選びたいのであれば、選ぶ際に全成分のうちどれだけの成分がオーガニック成分なのか、内容をしっかりと確認することが大切です。
ボタニカルコスメとは?
ボタニカルというのは「植物」のことです。
植物におけるオーガニックとの違いとしては、オーガニックは有機栽培もしくはオーガニック認証を受けた植物であるのに対し、ボタニカルは植物全てに当てはまるということです。
要するにボタニカルの中にオーガニックが含まれるということになります。
ボタニカルコスメは植物由来成分が含まれる化粧品を指しますが、オーガニックコスメで説明したのと同じように、内容はまちまちです。
植物由来成分100%の化粧品もあれば、植物由来成分が数個配合されているだけの場合もあります。
植物には単なる保湿効果以外の付加効果があるものが多く、お肌や髪にとってメリットとなることも多いのは事実です。
ただし、化粧品に使われる成分の中で植物由来成分だけが良いというわけではなく、植物には該当しないミネラル成分や馬油などの動物由来の油、水、ヒアルロン酸やセラミドといったお肌のケアに役立つ成分はたくさんありますので、ボタニカルであることだけに捉われ過ぎないことも大切です。
植物由来成分だけに限りませんが、植物の中にはアーモンドや小麦、キク科植物といったアレルギーを引き起こすアレルゲンとなりやすい成分もありますので、アレルギーがある方は全成分をしっかりチェックして選びましょう。
ナチュラルコスメとは?
ナチュラルというのは「自然や天然であるさま」を表します。
そのため、植物に限らず、動物由来の馬油やハチミツといった成分も対象となります。
前述したオーガニックコスメやボタニカルコスメはナチュラルコスメの一部とも言えます。
ナチュラルコスメについて明確な定義はないため、ミネラルなどの天然鉱物も含んだり、ミネラルコスメと区別したりなど様々です。
自然界にあるもの(植物や動物など)を使用した化粧品をナチュラルコスメと呼びますが、オーガニックコスメやボタニカルコスメ同様内容はまちまちです。
全て自然由来の成分を使用しているナチュラルコスメもあれば、数個の自然由来成分を使用しているだけのナチュラルコスメもあります。
そのため、しっかりと全成分を確認して選ぶことが必要です。
まとめ
オーガニックコスメもボタニカルコスメもナチュラルコスメもそれ自体に良いも悪いもありません。
オーガニックコスメと一言で言っても内容に大きな違いがあるように、オーガニックやボタニカル、ナチュラルといったフレーズに流されず、しっかりと内容や成分をご自身の目で確かめて選ぶことが重要です。
皆様はそれぞれご自身が使いたいと思える理想の化粧品イメージをお持ちだと思います。
オーガニックコスメと書いていたからオーガニック成分100%だと思って購入したのに実際にはオーガニック認証成分が1種類しか配合されていなかったらがっかりですよね。
そのようなことにならないよう、購入の前に皆さんの思い描く通りの化粧品であるかを成分を見て判断しましょう。
この記事を書いた人
古家後健太
<執筆者プロフィール>
化粧品成分検定1級合格(化粧品成分上級スペシャリスト)。ベビースキンケアと子育て情報の育児メディア『マンビーノ(mambino)』運営責任者。株式会社SANSHIN代表取締役。赤ちゃんのお肌の特徴を知れば、赤ちゃんこそスキンケアが必要なのがわかります。ですが実際はベビースキンケアの重要性は世間にあまり浸透していませんでした。赤ちゃんのお肌をトラブルから守るためには、しっかりと赤ちゃんのお肌に必要なケアを広める必要があると思い、2014年にオリジナルベビースキンケアブランド「Dolci Bolle(ドルチボーレ)」を立ち上げました。子供のお肌を守りたいというママやパパの想いに寄り添う化粧品をお届けします。
化粧品成分上級スペシャリスト認定書
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提供:株式会社SANSHIN