公開日時:2015年4月14日 最終更新日:2020/04/08
意外と不衛生!?臭いや痒みを防ぐためのデリケートゾーンの洗い方とは?
デリケートゾーンは、常に衛生的にしておいたほうが良い部位です。
デリケートゾーンを衛生的に保つべき理由と正しい洗い方、その他の押さえておきたいポイントについて解説していきますので、ぜひ実践してみてください。
デリケートゾーンの悩みの種類
デリケートゾーンの悩みとして多いのが「ニオイ」「かゆみ」「おりもの」「黒ずみ」の悩みです。
上記の4つの悩みの中でニオイとかゆみに関しては、洗い方と日々のちょっとした習慣を見直すことである程度対策が可能です。
これまでデリケートゾーンの洗い方をあまり気にすることなく自己流で洗い方をしていた場合、洗い方に問題があり、臭いや痒みといった悩みにつながっている可能性があります。
デリケートゾーンというのがどのような特徴があるのか改めて確認し、正しい洗い方を身に付けましょう。
デリケートゾーンのケアを怠るとどうなるの?
おりものや尿などが付着しがちなデリケートゾーンは、複雑な構造をしていることもあり、非常に汚れやすい特徴があります。
尿を拭いたトイレットペーパー自体がこびりつくことも多いため、清潔とは言い難い環境になりがちなのがデリケートゾーンです。
汚れた状態を放置しておくと、ブドウ球菌やカンジタ菌などが繁殖することもあり、痒みや臭いが発生することもあるようです。
特に夏はアポクリン汗腺から大量の汗が分泌しますので、自分が思っている以上に蒸れやすく、非常に不衛生な環境になっていると考えた方が良いでしょう。
下半身の臭いの症状の一つとして知られるスソガ(スソワキガの略称)もアポクリン汗腺からの汗が原因とされています。スソガでお悩みの場合は早めに専門の医療機関を受診するようにしましょう。
デリケートゾーンの正しい洗い方とは?
粘膜が多く皮膚も薄いデリケートゾーンを洗う際には、ボディソープや石鹸をきちんと泡立てるようにしてください。
手やスポンジ・タオル等で直接ゴシゴシ洗うと、爪などで皮膚を引っ掻いてしまったり、擦ることによる摩擦によって肌が傷つく場合がありますので、たっぷりの泡で肌を押さえるように優しく洗うようにすると肌を傷つけることなく洗うことができます。
汚れが入り込みがちな奥まった部分は、指の腹を使って更に優しく洗うようにしてください。
洗う順番としては、基本的に「前から」で、陰毛、性器、会陰、と進んでいき、最後に最も汚れが付着している肛門を洗うようにしましょう。
トイレットペーパーなどの付着物はこびりついていることも多いため、できれば鏡を使って性器周辺をチェックしながら洗うスタイルがおすすめです。
汚れの洗い残しがあるとデリケートゾーンは下着に覆われ、陰毛が生えており、汗もかきますので蒸れやすく、あっという間に雑菌が繁殖してしまいます。しっかりと汚れを落とすことが大切です。
最後はシャワーを使って綺麗に流しますが、その際もボディソープや石鹸の成分をお肌に残さないよう、注意してたっぷりのお湯をかけ、しっかりと洗い流しましょう。
デリケートゾーンは見えない部分も多く、きちんと洗えているつもりになっていて実は洗い残しがあるというパターンが多いです。
洗い残しはデリケートゾーンの臭いや痒みにつながりますので、ご自身のこれまでの洗い方を見直すきっかけとして、鏡を使用してきちんと洗えているか確認すると良いでしょう。
使用する洗浄料にもこだわる
デリケートゾーンの蒸れや臭い、不快感などが気になる人は、デリケートゾーン用のお肌に優しい使用感の石鹸を使うことをおすすめします。
またこの他に、赤ちゃん用のベビーソープもお肌をやさしく洗うのに適していますので、デリケートゾーンの湿疹やかぶれ、臭い、痒みなどに悩まれている場合は試してみると良いでしょう。
汚れの溜まりやすいデリケートゾーンも、洗い方を変えるだけでお肌への負担を減らしながら、清潔な状態を保ちやすくなりますので試してみてください。
洗い方以外で押さえておきたいポイント
デリケートゾーンを清潔に保つためには洗い方以外にも押さえておきたいポイントがあります。
- 通気性の良い素材の下着を選ぶ
- ナプキン・尿漏れパッドなどをこまめに交換する
- タイトなパンツなどを避ける
- タンポンの使いまわしや長時間使用は避ける
- ストレスを溜めこまない
- 食生活や睡眠など生活習慣を整える
デリケートゾーンは下着などで覆われるため、ただでさえ蒸れやすい部位となります。
ムレと排泄物など雑菌が好む環境をなるべく作らないようにすることが臭いや痒みの対策につながりますので、できる限り通気性を良くすべきです。
そのため、下着の素材は通気性を考慮したものを選び、ジーンズなどタイトなパンツを履いていると通気性が悪くなるため、スカートやゆったりしたパンツなど通気性の良いものを選ぶと良いでしょう。
また、生理の際のナプキンやタンポンの使い方にも注意が必要です。
長時間使用していると雑菌が繁殖しやすいため、ナプキンはこまめに交換したり、タンポンは長時間使用を避けることが大切です。
尿漏れパッドも同様に汚れた状態で放置せず、こまめに取り替えましょう。
ストレスや生活習慣の乱れも影響します。
ストレスが溜まると免疫機能が低下し、雑菌が繁殖した際に菌に感染しやすくなったりしますし、睡眠不足や偏食による栄養の不足は、お肌のバリア機能の低下やデリケートゾーンのお肌の環境を悪化させることにもつながりますので、ストレス発散や生活習慣の見直しも大切です。
まとめ
いかがでしょうか?
ご紹介させて頂いた内容は特別難しいことではありません。
しっかりと洗えていると思っていても洗い残しがあったり、何となく面倒で交換せずに使っていたナプキンなどがデリケートゾーンの臭いや痒みを生みだすきっかけとなってしまいますので、思い当たるふしがある場合は一つずつ見直していくことが大切です。
また、ずっと悩まされている場合は、専門の医療機関を受診されることも必要です。
提供:株式会社SANSHIN