公開日時:2015年4月17日 最終更新日:2019/09/18
お肌がプルプルになる!?正しい洗顔法をご紹介!
化粧水や乳液、美容液をしっかり使いこなすなど、保湿ケアを入念にされる方は多いですが、洗浄ケアである洗顔については疎かになっていらっしゃる方も多いです。
お肌をプルプルと潤いのあるしっとり肌に導くには保湿ケアだけでなく、洗浄ケアも欠かせません。
どうして保湿ケアだけでは十分なスキンケアと言えないのか、正しい洗顔とはどのようなものなのかについてご紹介します。
保湿ケアだけでは不十分な理由
生活していると、お肌の表面は皮脂や汗といった身体から作り出される分泌物や細胞の新陳代謝によって不要となり剥がれ落ちる垢だけでなく、目には見えない埃などのハウスダスト、花粉なども付着し、汚れが蓄積されていきます。
このような汚れが付着した状態でお肌の保湿ケアを行うことは肌トラブルを招く原因にもなります。
なぜなら、お肌に付着した汚れはお肌にとって負担となりえるからです。
皮脂はお肌を乾燥させないために身体が分泌する油ですし、汗は体温調節の過程で作り出され、垢は元々は肌表面の角質層を構成していた細胞が古くなって剥がれたものといったように、必要があって作られたものですが、皮膚表面に付着したまま放置していると、皮脂が毛穴を塞いでニキビの原因となったり、汗腺に溜まった汗が炎症を引き起こす原因となり、汗疹となったり、垢が毛穴に詰まると黒ずみの原因になるなど、肌トラブルを引き起こしやすくなります。
ちなみに皮脂や汗、垢は雑菌にとっては最高のエサであり、雑菌の繁殖にもつながります。お肌の表面には常在菌と言われる菌が元々棲みついていますが、ある種の雑菌が増殖するなどしてバランスが乱れると肌トラブルを招く原因となります。
皮脂や汗、垢、雑菌に加え、花粉やほこり等が付着した状態で上から保湿ケアを行うと、肌トラブルの原因を肌に押し付け、自ら肌トラブルを招く原因を作るようなものです。
そのため、保湿ケアを行う前には皮膚表面を清潔な状態にするために洗浄ケアを行うことが大切です。
洗浄ケアに欠かせないのが洗顔となります。
正しい洗顔方法とポイント
お肌をプルプルと潤いのあるお肌に導くためには保湿ケアだけでなく、洗浄ケアが大切です。
洗浄ケアで大切な洗顔ですが、洗顔も間違った方法で行うとお肌にダメージを与え肌トラブルを招く原因となり得ますので、正しい方法で洗顔を行う必要があります。
正しい方法で洗顔を続けていると、さまざまな肌トラブルを防ぎ、お肌がしっとりモチモチの潤い肌に導かれていきます。
まずは基本!洗顔の効果とは?
多くの方は「洗顔=肌の汚れを落とす」だけと思われているかもしれませんが、実際は大きく分けて2つの効果があります。
まず1つ目は、ターンオーバーを整えるということです。
洗顔によって垢等のお肌の汚れが落ちれば、ターンオーバーを促し、良い形で肌が生まれ変わっていきます。
全く洗わない肌は皮脂や汚れ、雑菌がこびりついた状態となるため、化粧水などの保湿化粧品も浸透しにくく、ターンオーバーも遅れがちになります。
何よりお肌への負担が大きくなり、肌トラブルにもつながりやすくなります。
2つ目の効果は、洗顔後の保湿化粧品の効果をアップするという役割です。
保湿ケアに用いる保湿ローション等の浸透を高めるためにも、顔を洗って余分な皮脂を落とすことが重要になるとされています。
間違った洗顔方法はお肌のバリア機能を低下させる
洗顔の際に気を付けなければならないポイントがあります。
- ゴシゴシ擦らない
- 一日に何度も洗わない
- 洗浄力の強過ぎる洗顔料の使用を避ける
洗顔はお肌を清潔な状態にするために欠かせませんが、洗顔という行為そのものが少なからずお肌への負担となり得るため、適切に行うことが最も大事です。
手でゴシゴシを擦るように洗顔を行うと、皮膚表面が傷つき肌トラブルを招きやすくなります。
さらに、肌の汚れが気になるからといって一日に何度も洗顔料を使って洗顔したり、洗浄力が強過ぎる洗顔料を使っているとお肌に必要な皮脂までも奪ってしまい、お肌の乾燥を招きます。
お肌が乾燥するということは、お肌の角質層の潤いと皮脂膜によって保たれているお肌のバリア機能が低下していることを意味するため、健やかなお肌を目指すどころか、トラブル肌を招きかねません。
いくらお肌のケアとして必要なことであってもやり過ぎは逆効果となりますので、禁物です。
健やか肌を手に入れるための洗顔のコツ
間違った洗顔方法はお肌の状態の悪化を招きます。
反対に正しい洗顔を行えば、お肌への負担を抑えながら清潔な状態に導き、さらには保湿ケアの効果を高めてくれます。
正しい洗顔を行うためのコツをご紹介します。
- お肌はたっぷりの泡で洗う
- 洗顔料を使った洗顔は1日に朝晩の2回まで
- 洗顔時のお湯の温度はぬるま湯程度
- 洗い残し・すすぎ残しはNG
上記の4つのポイントを押さえて洗顔を行うことが大切です。
これらはお肌への負担を最小限に抑え、お肌の潤いや皮脂を過剰に奪わないために欠かせないコツとなります。
ではポイントをふまえた上で正しい洗顔の手順を見ていきましょう。
正しい洗顔の手順について
プルプルの潤い肌を手に入れるために守りたい正しい洗顔の手順をご紹介します。
①手を洗う
手についた雑菌を落とすことで、衛生的に洗顔できます。また泡立ちもよくなりますので、必ず手を洗う習慣をつけるようにしてください。
②洗顔料の泡立て
ホイップのようにきめ細かな泡を作ります。水と空気を混ぜ続けることでフワフワの泡が完成しますが、それが難しい人は泡立てネットを活用してください。たまご1個分ぐらいの大きさになったら完成です。
③洗顔(Tゾーンはしっかり、目元・口元は軽く)
肌と手の間に泡を挟む感覚で、優しく押し洗いをしていきます。この時に、絶対に指でゴシゴシ洗ってはいけません。
泡だけが肌に触れた状態をキープして、クルクルと円を描きながらマッサージするように、ゆっくりと洗ってみてください。
おでこを始めとするTゾーンは皮脂分泌が多くなりがちなので、しっかりと丁寧に洗うのがポイントです。
目や口のまわりは乾燥しやすいパーツですので、泡を乗せるだけで洗顔OKとなります。
もしメイクなどが残っている時には、クレンジングオイルなどを活用して洗顔前にメイクを落としておきましょう。
洗い残しがないよう、顔全体を万遍なく洗いましょう。
④すすぎ
33~36度前後のぬるま湯を使って、すすぎ残しがないようにしっかりとすすいでください。
40℃を超える温度の熱いお湯は肌本来の皮脂まで落としてしまいますので、注意が必要です。
⑤水分の拭き取り
すすぎが終わったら、清潔なタオルを使って水分を拭き取ります。ここでもゴシゴシと顔を擦るように拭き取ってはいけません。
「擦らずタオルを顔に軽く押し当てるように拭き取る」がポイントです。
⑥保湿
洗顔後の肌は水分の蒸散が早いため、できれば3分以内に保湿を行うようにしてください。保湿成分を角質層まで浸透させるには、化粧水がおすすめです。
洗顔に大切なのは「やさしさ」と「潤いを守る」こと
洗顔は保湿ケアの前ステップとして大切ですが、間違った洗顔はお肌を傷つけ乾燥を招く要因にもなります。
正しい洗顔に欠かせないのは「やさしさ」と「必要な皮脂を残し潤いを守る」という2つのポイントです。
ニキビケアにおいても洗顔はとても大切ですが、ニキビは過剰な皮脂が原因となるため、皮脂をしっかり落とすことが大切という考えから自己流でゴシゴシ洗顔をされる方も増えています。
ですが、誤った洗顔方法はニキビケアにならないどころか、肌荒れを引き起こす原因となり、お肌の状態をどんどん悪化させることにもなります。
上記でご紹介した洗顔のコツや洗顔手順はどれも特別なことではありません。
ですが、ちょっとしたポイントを押さえて洗顔をするかしないかでお肌の状態に差が付きます。
潤いのあるプルプルな健やか肌を手に入れるために是非正しい洗顔を行いましょう。
この記事を書いた人
古家後健太
<執筆者プロフィール>
化粧品成分検定1級合格(化粧品成分上級スペシャリスト)。ベビースキンケアと子育て情報の育児メディア『マンビーノ(mambino)』運営責任者。株式会社SANSHIN代表取締役。赤ちゃんのお肌の特徴を知れば、赤ちゃんこそスキンケアが必要なのがわかります。ですが実際はベビースキンケアの重要性は世間にあまり浸透していませんでした。赤ちゃんのお肌をトラブルから守るためには、しっかりと赤ちゃんのお肌に必要なケアを広める必要があると思い、2014年にオリジナルベビースキンケアブランド「Dolci Bolle(ドルチボーレ)」を立ち上げました。子供のお肌を守りたいというママやパパの想いに寄り添う化粧品をお届けします。
化粧品成分上級スペシャリスト認定書
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提供:株式会社SANSHIN