公開日時:2019年2月5日 最終更新日:2020/05/27
マタニティブルーって一体なに?かかりやすい人の特徴
多くのママが体験するマタニティブルー。
その一方で、マタニティーブルーを経験せずにいつも通りの日常を送るママもいます。
このようにママによって違いが出るのはなぜなのでしょうか?
マタニティーブルーの詳細と合わせて紹介していきます。
そもそもマタニティーブルーって何?
マタニティーブルーとは、子供が産まれて嬉しいはずなのに、なぜか出産直後から一時的に感情が不安定になる精神症状のことです。
数日で以前の状態に戻ることもありますが、大体1~2週間ほど続くケースが多いです。
一時的なものなので、一般的には病院で治療をすることはほとんどありません。
症状は産後うつの症状と似ていますが、産後うつは放っておくと症状が進行することが多いです。
さらに産後うつの場合は命を絶つことを考えるなど深刻な症状になることもあるため治療が必要です。
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》産後うつについて
また1~2週間ほどで少しずつ症状が緩和されるマタニティーブルーに対し、産後うつは出産後2週間頃からはじまり1カ月ほど続くのが一般的です。
ですから症状が現れる時期や期間で、マタニティーブルーかそうでないかをある程度判断できるでしょう。
マタニティーブルーになるとどうなるの?
では、マタニティーブルーになるとどのような症状が現れるのでしょうか?
以下のような状態になったら、マタニティーブルーの可能性が高いと思ったほうが良いです。
- やる気が出ない
- 涙もろくなった
- 集中力がない
- いつも疲れている
- 十分な睡眠がとれない
- 食欲がない
あらかじめ自分自身で症状をチェックしておけば、自分が実際にこのような状態になったときでも深刻に考えずに済みます。
また産後はこのような状態になり得るということを、家族にも話しておくことも大切です。
そうすれば周りの人も、正しく対応できるでしょう。
ママも「だらしない!」などと責められずに済むので、気が楽になると思いますよ。
主な原因はホルモンバランスの変化!?
妊娠中と産後では、ホルモンバランスが大きく変化します。
妊娠中はお腹の赤ちゃんを守るために、女性ホルモンが多く分泌されます。
しかし、産後は女性ホルモンの量がグンと減少します。
その代わりに母乳の分泌を促すホルモンが多く分泌されるようになります。
このように急にホルモンバランスが変化するため、それに対応できずに心も体も不安定な状態になると言われているのです。
ホルモンバランスはゆっくりと時間をかけて元の状態に戻るので、それに合わせて心と体の状態も安定していくでしょう。
ただ完全に元通りになるのは大体1年ほどかかるので、マタニティーブルーを乗り込えても他のさまざまな症状に悩まされることがあるかもしれません。
マタニティブルーにかかりやすい人はどんな人?
ホルモンバランスが変化するからと言って、全てのママがマタニティーブルーになるわけではありません。
ではマタニティーブルーになる人とならない人にはどのような違いがあるのでしょうか?
以下の項目で、マタニティーブルーにかかりやすい人の主な特徴を紹介していきます。
もともとの性格やそのときに抱えている悩みなどが大きく関係していることがわかるでしょう。
これらに当てはまるママは、とにかく気持ちを楽にすることが大切です。
完璧主義のママは注意して!
出産したばかりの頃は育児にかかりきりになるため、育児以外のことまで完璧にこなすのは大変です。
ましてや、はじめてママの場合は、わからないことが多くてあれもこれも手探りの状態です。
ですから家事やパパのお世話にまで手が回らないでしょう。
でも完璧主義のママは何でも完璧にこなそうとするため、できない自分にイライラしてしまいがちです。
イライラが続くとストレスが蓄積されるので、マタニティーブルーを引き起こしやすくなります。
はじめから全て完璧にできるママはいません。
完璧にできない自分も認めてあげて育児や家事はパパにも協力してもらいましょう。
SNS依存や心配性のママもストレスを溜め込みやすい
普段から心配性のママは、育児に関してもいろいろと心配をしてしまうことと思います。
今はSNSなどで簡単に他の人の育児の様子を知れるので、それらと比較して自分の育児法は本当にこれで大丈夫なのだろうかと心配するママも多いかもしれませんね。
その結果知らないうちにストレスを溜め込んでしまい、それがマタニティーブルーの引き金になることがあります。
育児は人それぞれなので、それらの情報は参考程度に考えておきましょう。
また出産後しばらくは、SNSを見ないというのも1つの方法です。
出産直後から数カ月間はいろいろなことを深く考えずに、心と体を休めることが大切です。
経済的な面で不安を抱えている
子供が生まれると、夫婦2人のときと同じようなお金の使い方をするのは難しくなります。
出産前から頑張ってやりくりしているママは、これからかかるお金のことを考えると今まで以上に不安が大きくなるでしょう。
そうするとやはりそれがストレスになるため、マタニティーブルーにかかりやすくなります。
ですが、0~3歳までは月額15,000円の児童手当がもらえます。
それに消耗品はドラッグストアなどを利用すれば少し出費を抑えられるでしょう。
また子育てが少し落ち着いたら働くという選択肢も増えます。
ですからせめて出産直後だけでもお金のことは考えずに、頭を空にしてみてはいかがでしょうか?
まとめ
もしマタニティーブルーになったら、仕方がないと割り切りましょう。
音楽やアロマなど自分が心地よくなれるアイテムを取り入れて、なるべくリラックスできるようにするのがおすすめです。
提供:株式会社SANSHIN